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ロールス・ロイスからも「ゴールドフィンガー」登場。1964年の007映画に登場したファントムの仕様を再現したうえ「ゴールドのインゴット」も内蔵

ロールス・ロイスからも「ゴールドフィンガー」登場。1964年の007映画に登場したファントムの仕様を再現したうえ「ゴールドのインゴット」も内蔵

Image:Rolls-Royce

| ナンバープレートは「007 / ゴールドフィンガーに登場したファントムとお恥”AU I”」 |

ゴールドのインゴットとこのナンバープレートはそれぞれ車両本体の金額を超えているかもしれない

さて、つい先日アストンマーティンがジェームズ・ボンドでおなじみの007映画シリーズ「ゴールドフィンガー」の公開60周年を記念した”DB12ゴールドフィンガーエディション”を発表していますが、今回はロールス・ロイスが「ファントム・ゴールドフィンガー」なるワンオフモデルを公開。

もちろんこちらも「007/ゴールドフィンガー」にインスピレーションを受けたモデルではありますが、ロールス・ロイスは興味深い一品限りのプロジェクトを躊躇せず進行させており、この「ファントム・ゴールドフィンガー」の細部へのこだわりはこれまでに公開されたいずれのワンオフモデルにも引けを取らないもの。

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アストンマーティン DB12ゴールドフィンガーエディション正式発表。内外装そして付属品には映画「007/ゴールドフィンガー」へのオマージュ満載
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なぜロールス・ロイスと「ゴールドフィンガー」?

007映画とアストンマーティンとは「ボンドカー」という結びつきを持っていますが、ロールス・ロイスとの強い関係性があるという印象はなく、そこで「007映画とゴールドフィンガー」との関連性について述べておくと、「007/ゴールドフィンガー」の劇中にてヴィラン(オーリック・ゴールドフィンガー)が18金にて作られたロールスロイス・ファントムIIIに乗ってイギリスからスイスへと入って「金を密輸する」というシーンがあり、これが007映画とロールス・ロイスとの最大の接点かと思われます。※ナンバープレートには金の元素記号である”AU”の文字

よってロールス・ロイス、特にファントムと007映画とはなみなみならぬ縁があるということになりますが、今回の「ファントム・ゴールドフィンガー」の製作には3年を要したといい、しかしちゃんと「映画の60周年記念」に公開されているところを見るに、計画的にそのプロジェクトが進められていたと考えていいのかもしれません。

そしてそのうちの1年は(劇中の有名な舞台の一つとなった)スイスのフルカ峠の等高線マップを模したダッシュボードインレイに費やされたそうですが、デザイナーはステンレススチール製インレイの3Dバリエーションを10種類試した末に最終版を決定したといい(今回ロールス・ロイスが公開したオフィシャルフォトのロケーションもこのフルカ峠である)、ロールス・ロイスの一つのアイコンとなった「スターライトヘッドライナー」もまた、1964年7月11日、スイスでの最後の撮影日当時のフルカ峠の夜空を再現たものだそうで、再現された星々は金色の光を放っている、と説明されています。

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さらに後部座席の乗員が使用するトレイ(ピクニックテーブル)にはゴールドフィンガーの最終ターゲットフォートノックスの架空の地図(この製作には6ヶ月を要している)。

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そしてもちろん、このファントム・ゴールドフィンガーにはふんだんに金が使用されており、ボディには金メッキのアクセント、スピーカーやエアベントも金メッキ仕上げ。

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フロントとリアのコンソールには金のトリムが施されており、グローブボックスを開けると、映画の悪役オーリック・ゴールドフィンガーの名言が凹版で刻まれ、トランクにはゴールドフィンガーが使ったものに再現した金メッキのゴルフクラブも。

さらにトランクの中には「007のロゴが床に投影される仕掛け」があるそうですが、これは、ジェームズ・ボンドがゴールドフィンガーのトランクに仕掛けた追跡装置へのオマージュだと説明されています。

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そのほか車両のVINプレート、スカッフプレートにも24カラットの金メッキ。

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ダッシュボードのクロックには「ジェームズ・ボンドが歩いているところで立ち止まり、そしてこちらを向いて弾丸を放つオープニング」が再現され、そしてこのオープニングははじめて「007/ゴールドフィンガー」にて取り入れられています(本作はこういったオープニングのほか、スパイならではのガジェットが本格的に登場した最初の作品でもあり、ジェームズ・ボンド映画の方向性を決定づけたと言っていい)。

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そしてこのファントム・ゴールドフィンガー最大の特徴は特別に作られた「秘密の」コンソールコンパートメントに収められた18金製のインゴットで、これはファントムのシルエットを再現したデザインを持つというまたとない逸品(メッキではなく金無垢なので、このファントム本体よりも高いかもしれない)。

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そしてこのイエローとブラックの外装につき、スクリーンに登場した1937年製ファントムIIIと完全に一致しており、特注の21インチホイールにはヴィンテージロールスを模した「フローティング」センターキャップ、そしてもうひとつ特筆すべきはナンバープレートの「AU1」。※以前に5600万円にて売りに出されていることが報じられている

007「ゴールドフィンガー」にてヴィランがロールス・ロイスにつけていたナンバープレート「AU1」が売りに出される。その価格5600万円
007「ゴールドフィンガー」にてヴィランがロールス・ロイスにつけていたナンバープレート「AU1」が売りに出される。その価格5600万円

| イギリスでは非常に認知度そして人気が高いナンバープレートであるようだ | 英国はじめ欧米や中東にはナンバープレート専門の売買を行う会社が多数存在する さて、「AU1」なるナンバープレートが売りに出 ...

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こうやって見ると、このロールス・ロイスがいかに特別な存在であるかがかわりますが、当然ながら「ロールス・ロイスの特別な顧客」の要望によって実現されたことについても言及されています。

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「ファントム・ゴールドフィンガーを具現化することは、ビスポークコレクティブのこれまでの最も大きなクリエイティブな旅の一つでした。映画の最も記憶に残る瞬間を参照した優雅で風変わりな機能は、既存のストーリーに新たな章を加えるビスポークの力を見事に示しています。」

ロールス・ロイス ビスポークデザイナー ニック・ローズ

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