| ブガッティ・シロンはかなり気難しいクルマだった |
ドラッグレース専門ユーチューバー、DragTimes氏がブガッティ・シロンにてレースへと挑戦。
今回はシロンを用いての「初」チャレンジとなり、しかしシロンのポテンシャルを発揮できず、ちょっと残念な結果となっています。
まず一回目の走行ではローンチコントロールがうまく動作せずに失速してしまい、日本目はローンチコントロールをOFFにして11.09秒というタイムを記録。
なお、この11秒というのはフェラーリ458スペチアーレと同等のタイムであり、「遅く」はないものの、1500馬力を発生するシロンとしては「やや物足りない数字」です。
まだまだタイムは短縮できるはず
そして3本目ではようやくローンチコントロールがうまく機能するも、それでもタイヤがスリップしてうまく加速できず、しかし「9.9秒」を記録することに。
この9.9秒は1001馬力のブガッティ・ヴェイロンと同じ数字であり、ローンチコントロールの特性を理解した走らせ方ができ、タイヤのスリップを抑えることができればまだまだ速く走れるのかもしれません。※1200馬力のブガッティ・ヴェイロン・スーパースポーツは9.7秒をマークしている。スリップして9.9秒であれば、まだまだタイムは短縮できそう
なお、記録されている範囲ですが、ゼロヨン上位のメンツは下記の通りです。
ダッジ・チャレンジャーSRTデーモン(2017) 9.65秒
マクラーレン 720S 9.7秒
ブガッティ・ヴェイロン・スーパースポーツ(2011) 9.7秒
マクラーレンP1(2014) 9.8秒
ポルシェ918スパイダー(2014) 9.8秒
ラ・フェラーリ(2015) 9.8秒
ブガッティ・ヴェイロン(2006)
ランボルギーニ・アヴェンタドールSV(2012)10.4秒
マクラーレン675LT(2015) 10.4秒
テスラ・モデルS P100D 10.44秒
ポルシェ911ターボS(2016) 10.5秒
ブガッティ・シロンはまだいいところを見せることができていない
ブガッティ・シロンは「最高速度420km/h」を標榜して発売されていますが、実はその速度は「理論値」であり未達成。
その理由は「その速度に耐えられるタイヤがないから」とされているものの、ほかに近い速度を記録するクルマもあり、「タイヤだけの問題ではない」のかもしれません。
ちなみに最近、ミシュランが「ブガッティ・シロンのパワーに耐えうるタイヤの開発に成功した」と発表を行っており、なんらかの動きが見られる可能性がありそうですね。
なお、シロンは「0-400キロまでの加速、そしてそこから0キロまでの停止にかかる時間」という挑戦にて41.2秒を達成し”ギネス認定”。
しかしその直後にケーニグセグがアゲーラRSにてその記録を4秒近くも短縮してアッサリ王座から陥落しています。
さらにはゼロヨンにてマクラーレン720Sに対しても優位性を発揮できず・・・
5世代前のアウディA4(ただしチューンドカー)にも破れてしまうなど、いまのところ「いいところを見せることができていない」状態でもあり、ギネス記録も更新されてしまったので「無冠」状態。
ただし今後は「新しいタイヤ」をゲットして逆襲を始めることと思われ、あちこちで記録を塗り替えてくれるものと期待しています。