| 今回のテストにはシロン・ピュールスポール、シロン・スーパースポーツも同行 |
ブガッティは1台のクルマを世に送り出すまでに3年ほどを要するようだ
さて、ブガッティは2019年に「創立110周年記念」として1台約10億円のハイパーカー、チェントディエチを発表していますが、現在は納車に向けて開発テストを重ねており、今回アメリカにて酷暑テストを終了したアナウンス。
チェントディエチはシロンをベースとしながらも出力を+100馬力向上させており、それによって1600馬力という途方も無いパワーを獲得しています。
そして+100馬力ぶんを冷却するためには特別なエアロパッケージが必要になるといい、ブガッティによると、今回27名のチームが3週間にわたってアメリカに滞在し、チームメンバーとチェントディエチは "人間と機械の両方にとって極めて過酷な環境 "にてテストを行った、とのこと。
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気温45度での過酷なテストをクリア
この酷暑テストはカリフォルニアから始まり、497マイル(800キロ)のルートを経て、アリゾナの砂漠へ向かったといいますが、同時にテストされたのはシロン・ピュールスポール(3台)とシロン・スーパースポーツ(4台)。
ブガッティは少し前に「ディーヴォを作り終えた」と発表しており、その後に生産を開始したのは世界最高速を記録したシロン・スーパースポーツ300+。
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つまりブガッティは「発表した順に」開発と生産を行っているということになりますが、現在はチェントディエチ、シロン・ピュールスポール、シロン・スーパースポーツの番が来たということですね。
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そしてこのチェントディエチ、シロン・ピュールスポール、シロン・スーパースポーツのコンボイはカリフォルニアのレモン山を登り、悪路を走り、ストップ&ゴーの渋滞にも耐え、さらには閉鎖された道路で時速198マイル(320キロ)の高速走行のチェックも行った、とのこと。
装着されたセンサーは「200個」
そして今回のテストにおいては様々な情報を取得する必要があり、よってブガッティは各車それぞれに200個のセンサーを取り付けているそうですが、収集されたデータをブガッティの開発チームが解析し、高温環境下におけるシャシー、エンジン、トランスミッション、冷却系、電気系統、そして車両全体の状態を把握しながら検証が進められた模様。
テクニカルプロジェクトマネージャーのアンドレ・カリグ氏によると、「この高温耐久テストは、私たちにとって基本的なものです。それは、ブガッティの他のモデルと同様に、チェントディエチが猛暑の中でも完璧で信頼性の高い、安全なドライブを提供することを保証する唯一の方法だからです。今回のテストでは、チェントディエチのための既存のセットアップが、猛暑の中でも何時間でも最適に機能することが証明されました」。
つまるところ今回のテストは無事成功し、生産に向けて前進したということになりますが、次に待っているのは最高速度236mph(380km/h)を達成するための高速走行、さらには30,000kmの耐久テストであり、これらをクリアして初めて最終的な承認を得ることになるのだそう。
ブガッティはこれまでにも様々なテストの様子を紹介していますが、その内容は通常の自動車からして「常識はずれ」。
その価格そして性能を考えると「当然」かもしれず、しかしそのパフォーマンスを担保するのがいかに大変かもわかりますね。
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