| このクルマにナンバープレートを装着しろというのは酷ではあるが、法律は法律でもある |
一部の特殊なクルマにはなんらかの特例措置を導入してほしいものだ
さて、先日ロンドンのブガッティ正規ディーラーから3台のシロン・スーパースポーツ300+が納車されたと報道されましたが、その中の一台が「フロントにナンバープレートがついていない」として警察に咎められてしまい、100ポンド(約1560円)の罰金を課せられた、とのこと。
これはイギリスのスーパーカー系ユーチューバー、The TFJJ氏が公開した動画から明らかになったもので、同氏がシロン・スーパースポーツ300+に同乗していた際の出来事であったようですね。
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いくつかの国や地域では「フロントのナンバープレートが不要」だが
なお、現在は多くの国や地域ではフロントにナンバープレートを装着することが義務化されているものの、アメリカの半分の州では未だ「不要」。
さらにアメリカでは「購入後、(登録までの猶予として)一定の期間」ナンバープレートを装着しなくていい州もあるそうですが、これは「登録した(ナンバープレートを取得した)後に納車」となる日本とは大きく異るところ。
イギリスも日本と同じく「ナンバープレート無しでの公道走行」はできず、「フロントのナンバープレート装着も義務化」されているそうで、このシロン・スーパースポーツ300+は「リヤにはナンバープレートを装着していたものの」フロントには取り付けておらず、これが違反とみなされています。
ただ、このフロントにはナンバープレートを装着する場所が見当たらず、グリルの前に取り付けると冷却性能を残ってしまう場合も。
よって、フロントにナンバープレートを取り付けるのであれば、ホースシューグリルの下もしくはヘッドライトの下にプレートを取り付けるか、「ステッカー」化したナンバーをフロントバンパーの左右下部もしくはフロントフードに貼り付けるしかないのかもしれません(いずれにしても、この芸術的なデザインを破壊してしまうことにはかわりはない)。※あまりに低い位置だと、装着位置の高さ制限を満たさない
ちなみにほかのシロンだと、こんな形で取り付ける例が多いようですね。
ブガッティ・シロン・スーパースポーツ300+はこんなクルマ
そしてこのシロン・スーパースポーツ300+ですが、2019年9月に最高速度304.77 mph(490.484 km/h)という市販車最速記録を達成を記念して発売された限定モデル。
かつて平均時速431.072キロにて世界最速記録を樹立した、ヴェイロン16.4スーパースポーツ・ワールド・レコード・エディションと同じくブラックとオレンジというカラーリングを持ち、おそらくは30台の限定台数すべてが同じ仕様にて作られることになりそうです。※たとえ他のカラーを選べたとしても、オーナーとしては、「記念限定モデル」ということ、ブガッティの意思を尊重してこのカラーリングを選ぶだろう
ただ、いくつかの場所については自由度があり、このシロン・スーパースポーツ300+には固定式グラスルーフ「スカイビュー」が装着済み。
これは左右2箇所に四角いガラス(4層構造)がはめ込まれ、通常のルーフに比較すると2.7センチぶんだけ頭上スペースに余裕ができるので、「背の高いオーナー向け」のオプションだとされています。
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そしてちょっと面白いのは、リアスポイラー格納時に「非常にゆっくり」下がること。
さらにリヤスポイラーの前の方の断面は「空気の流れを阻害しそうな」形状を持っていて、もちろんこれは様々なテストの結果から導き出された「最適な」形状だと思われるものの、ちょっと不思議に感じる部分でもありますね。
なお、スポイラーが完全に上がってしまうとこう。
センターコンソールには、「世界最速(490.484 km/h)を記録した」日付や速度、そしてドライバーであるアンディ・ウォレス氏の名とサインが刻まれます。
ちなみに市販モデルのシロン・スーパースポーツ300+の市販モデルにつき、その最高速は時速440キロに(電気的リミッターで)抑えられているそうですが、オーナーはブガッティにこの解除を依頼し、(ブガッティが記録を達成した)ドイツにあるフォルクスワーゲングループのエーラ・レシエン・テストコースでその性能を体感することもできる、とのこと。
メーター表示は(イギリスでの登録なのに)なぜかマイル表示。
走行距離もマイルで表示されており、わずか228マイル(367キロ)しか走行していないこともわかります。
世界最速、ブガッティ・シロン・スーパースポーツ300+が警察に止められてしまう動画はこちら
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参照:TheTFJJ