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ブガッティが「400台目のシロン」を生産したと発表!シロンは100台の製造を残すのみ、あとはW16ミストラル、ボリードの製造完了をもってW16は消滅

2022/10/29

ブガッティが「400台目のシロン」を生産したと発表!シロンは100台の製造を残すのみ、あとはW16ミストラル、ボリードの製造完了をもってW16は消滅

| 400台目のシロンはあまりに美しいグリーンのクリアカーボンボディを持っていた |

組み合わせられる内装も外装同様に「グリーンとブラック」

さて、ブガッティが「500台の限定生産のうち、400台目のシロンを生産した」と発表。

もちろん500台の生産枠はすでに完売しており、ブガッティは粛々とその受注分を作ってゆくことになりますが、シロンの生産もいよいよ終わりに近づいた、ということに。

なお、シロンは(ほかのブガッティのクルマも)完全なる受注生産なので、いずれの個体も顧客の好みを反映させた個別の仕様を持っており、ブガッティいわく「塗装、素材、仕上げ、カスタムメイドのタッチやアクセサリーはほぼ無限。

そしてこの400台目のシロン(シロン・スーパースポーツ)もまた他では見たことがない仕様を持っておりダークグリーンのクリアカーボンファイバーという、他に例を見ない外装を持っています。

ブガッティCEOはこう語る

そしてブガッティ・オトモビルCEO、クリストフ・ピオション氏によれば「シロンのすべてのパーツはエンジニアリングの最高傑作であり、そのすべてを組み立てるには、世界で最も熱心で経験豊富なスペシャリストが必要です。先進のモノコックシャシーにカーボンファイバーパネルを取り付けるだけでも、熟練した職人だけが持つ作業の精度が要求されます。塗装や仕上げの工程では、トップコートだけで8層にも及ぶ層を作り、その一つひとつを完璧に磨き上げて、深みのある鏡面仕上げにします。このレベルのディテールは、情熱と専門知識の適切なブレンドによってのみ達成することができ、400台以上の車両で一貫してこのような高い水準で行うことは、ブガッティを定義する事例にほかなりません。今回、シロンの歴史における重要なマイルストーンを記念すると同時に、完璧でなければならないと考え続けるブガッティのデザイナー、エンジニア、職人たちに深い感謝の意を表します」。

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「ヴィジブル」カーボンファイバーには熟達者の特殊な技術が必要

この「織り目の見えるクリアカラーカーボンファイバー」を実現するには熟練の技と細心の注意が必要だとされ、業界で最も優れた技術を持つデザイナーとエンジニアとが持ちつ専門知識が必要とされるといい、カーボンファイバーの織り目は、すべてのパネルで同じ方向を向いていなければならないため、各シートは特定の位置で特定の方法でカットされる必要があるのだそう。

さらに各パネルの織り目は隣のパネルと一致させ、クルマ体全体に途切れることのない流れを作る必要があり、さらに複雑な技術が要求されることになり、同じカーボンファイバーであっても塗装され織り目が見えなくなる場合とは異なり、素材(織り目)自体に欠陥があってもならず、単なる未塗装のカーボンファイバーボディであるだけでは不十分で、素材が持つ本来の美しさを引き出すために特別にデザインされ、完全なるオーダーメイド品となるようですね。

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実際のところ、ブガッティのボディパネルはどの個体でもカーボンファイバー製ですが、「織り目が見える」仕様にすると3000万円以上のオプション価格が必要となり、その理由は「こういったこと」に起因する、ということに。

さらにこういった「カラーカーボン」では、カラーを均一に塗装しないと「濃淡」がムラとなって出てしまい、よって塗装においても熟練者の技術が必要となることは想像に難くなく、つまりは二重の「困難」をクリアする必要があると考えられます。

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クリア仕上げのダークグリーンにペイントされたボディには、軽量で強度に優れた「スーパースポーツ」デザインのマグネシウム・ホイールと「ノクターン」色に仕上げられたエンジンカバーとが組み合わせられ、ブガッティを象徴するホースシューグリルやEBロゴ入りホイールキャップ、エンジンカバー上のロゴなど、エクステリアのいくつかのディテールには、着色されたカーボンファイバーのパネルとマッチした「フィアス」が用いられており、全体的に使用されるカラーの数が抑えられ、統一感のある仕上がりとなっていますね。

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このブガッティ・シロン・スーパースポーツのインテリアもまたグリーンとブラックだった

そしてこのシロン・スーパースポーツのインテリアに目を移すと、シートに「グリーン」と「ベルーガブラック」の2色のレザーを組み合わせており、カーボンファイバー製のステアリングホイールや、ブラックアルマイト仕上げのインテリアトリムなど、調和が取れたエレガントな仕様を見ることが可能。

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この「グリーンにブラック」というのは意外と見かけない組み合わせですが、こうやって見ると非常にマッチングが良いこともわかりますね。

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シロン・スーパースポーツの心臓部には、ブガッティが誇る8.0リッターW16”トール”エンジンが搭載されており、ターボチャージャー4基の容量拡大などのアップグレードが施され、標準モデルのシロンより100PS高い1,600PSを発生し、許容回転数は7,100rpm、最大トルクは2,000~7,000rpmの間で1,600Nmを発生させます。

トランスミッションは7速デュアルクラッチ、駆動方式は4WDを採用し、これによってシロン・スーパースポーツは300km/hまで12.1秒で加速し、最高速度は440km/hを誇ります。

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上述のとおりシロンはあと100台しか生産されませんが、この500台の生産によって伝説のW16エンジンが終わりを告げるわけではなく、シロンの製造が終了した後にはW16ミストラルがブガッティの究極のロードスターとして生産され、サーキット専用車としてはボリードがW16エンジン搭載車として製造されることになり、その灯火はもう少しのあいだ、ブガッティの工場を照らすことになりそうですね。

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参照:Bugatti

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