| 外観は大きく変わらずとも、そのメカニズムは「まったく異なる」はずである |
おそらくはメイト・リマックCEOが新型ブガッティを「ぶっ飛ぶクルマ」に仕上げるはずである
さて、先日リークされた「ブガッティ・シロンの後継となるハイパーカー」ですが、今回はさっそくその画像をもとにした予想レンダリングが登場しています。
リークされたシロン後継モデルのプロトタイプの偽装はさほど厚くはなく、おそらくはプロダクション仕様のボディにラッピングを施した状態だと思われ、よってそれをベースにしたこのレンダリングはなかなかに「正確」なのかもしれません。
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意外と新世代ブガッティのデザインは「伝統的」?
なお、このレンダリング、そしてリーク画像を見て思ったのは「意外とこれまでのブガッティっぽい」。
現在のブガッティをコントロールするのは新組織となった「ブガッティ・リマック」CEOであるメイト・リマック氏で、同氏はそれまでのブガッティのやりかたについて否定的なコメントを何度か残しており、自身の思う手法を実現するために「既存の経営陣と衝突するかもしれない」とも。
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加えて既存モデルから引き継ぐものはなにもないと語っていて、これらから想像するに「もっと新しい特徴を備える過激なクルマ」になるだろうとも考えていたわけですね。
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ブガッティ新CEOが語る。「シロン後継はハイブリッドで、ゼロから設計され、既存モデルから引き継いだものは何もない。それを見た人は皆、ぶっ飛ぶことになるでしょう」
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そして今回目撃されたプロトタイプには「あまり大きなデザイン的変化がない」ようにも思われます。
This is your first look at Bugatti’s V16-engined successor to the Chiron. We’ve got hold of a spy shot of Bugatti’s next hypercar, and it looks… colourful → https://t.co/swGT4wu3St pic.twitter.com/RMmfcJkp6c
— Top Gear (@BBC_TopGear) April 26, 2024
加えて、「世界でもっとも高価なクルマ」のひとつであるラ・ヴォワチュール・ノワールのデザインに良く似ており、とくにリアセクションに類似性が見られるほか、Cラインの形状、Cライン下辺の位置、リアサイドウインドウ「レス」などもラ・ヴォワチュール・ノワールと一致するところ。
なお、ブガッティのデザイナーは2024年から新任へとバトンタッチがなされており、しかしシロン後継モデルについては後任デザイナーが2年前から開発を進めてきたことがアナウンスされており、それを考えても「全く新しい」デザインを採用しても良さそうなもの。
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しかしこのシロン後継モデルにはラ・ヴォワチュール・ノワール発表時にブガッティが公開したスケッチとの共通性も見られ、となるとシロン後継モデルはラ・ヴォワチュール・ノワール企画時に「同時進行にて」デザインが練られていた可能性が高く、ラ・ヴォワチュール・ノワール、そしてシロン後継モデルともに当時のチーフデザイナーであるアキーム・アンシャイト氏、そして後任として育成されていたフランク・ハイル氏との”共同作業”であったのかも。
ただ、外観については「これまでのブガッティらしく」とも、V16エンジン搭載、そしてハイブリッド化という点では「全く新しいブガッティ」でもあり、今後徐々に発表されるであろう公式情報にも期待したいところですね。
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