
Image:Bugatti
| このイベントに参加するための費用もまた「天文学的数字」なのだと思われる |
ブガッティの「オフィシャルパイロット」も参加、オーナーにとってはまたとない体験に
現在ブガッティはサーキット走行専用ハイパーカー「ボリード」の納車を進めているところですが、今回は「Feeling The Track(フィール・ザ・トラック)」なるイベントを開催。
このイベントはブガッティが築き上げたモータースポーツ”100年の歴史”を讃える場でもあるといい、ブガッティが過去の数々の勝利によって築き上げてきたパフォーマンスと革新性の新たな基準、そして象徴でもあるボリードの性能をオーナー自らが体感できるという素晴らしい機会となっています。
舞台はポール・リカール・サーキット
イベントの舞台となったのは、かつてフランスGP(グランプリ)が開催されていたサーキット、ポール・リカール(Paul Ricard)。
このサーキットは高速ストレートとテクニカルなコーナーを併せ持ち、ボリードの持つ究極のパフォーマンスを最大限に引き出す場として、まさに理想的な場所かもしれません。
イベントはオーナーが単に愛車を持ち寄るだけではなく、プロフェッショナルによるトレーニングからスタートし、モルスハイム(Molsheim)本社での個別シートフィッティングから、レーシングマシン専用のフライトケース(輸送ケース)の製作まで、すべてがこの日のために準備されていたと説明されているので、このイベントへの参加費用そのものもボリードにふさわしい「ハイパー」なものであったのだと思われます。
そして興味深いのは、このイベントの午前のセッションにおいて「トレーニングにポルシェ911GT3 RSを使った練習走行が実施されたこと」。
911GT3 RSというと「最強のサーキットウエポン」のうちの一台ですが、これをトレーニング用に使用するというところに「ブガッティらしさ」「ボリードの真価」を見ることができるように思います。
なお、今回サーキットには4台のボリードが集結しましたが、いずれもオーナーの個性を反映した完全なカスタムモデルで、その内容はざっと以下の通り。
- ブラックカーボン×ルビーのボディに、ゴールド塗装のホイールを備えたエレガント仕様
- ブラックカーボン×ブルーカーボンを組み合わせたダイナミック仕様
- オールブラック仕上げの「ノクターン(Nocturne)」仕様
- ブラックカーボン×シルバー(アルジャン)のクリーンなルックスを持つモデル
その後はプロドライバーの指導のもとで限界走行に挑戦
このイベントにはブガッティ・オフィシャル・ドライバーであるブルーノ・スペングラー氏とアンディ・ウォレス氏が参加し、なんとも贅沢なことにオーナー一人ひとりに対しサーキット走行の技術向上をサポートしたとされ、午前中の練習走行を経たのち、午後からは本格的なタイムアタックが開始されることに。
オーナーたちは徐々にボリードの限界性能を引き出し、1周ごとにラップタイムを縮め、1,600馬力のW16エンジン、圧倒的なエアロダイナミクス、卓越したサスペンション性能を含め、まさにレースカーを操る感覚を味わうことができた一日であったようですね。
このほか、イベントでは先日オンラインにて公開されたトゥールビヨンの特別仕様「Équipe Pur Sang(エキップ・ピュール・サン)」の初披露、そしてそれに対応するボリード版のエキップ・ピュール・サンも公開されたそうですが、これはフランス語で「サラブレッド・チーム」を意味しており、かつてエットーレ・ブガッティ(Ettore Bugatti)が欧州レース界を席巻したレーシングスピリットを現代に受け継ぐ仕様だとアナウンスされています。
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「Équipe Pur Sang」仕様の特徴
- レーシングブルー×ブラックカーボンの”レーシングカラーリング”
- 高速サーキットでの空力性能を最大化する専用エアロキット
- 1,600馬力のW16エンジンをそのまま搭載
このイベントの最後、ブガッティのマネージングディレクターであるヘンドリック・マリノフスキー氏は次のようにコメントしており、この内容を見るに、ブガッティが再びモータースポーツへと復帰する可能性が考えられます。
「エキップ・ピュール・サンの発表により、ブガッティは再びモータースポーツの最前線に立つことになります。私たちは今後も、レーストラックとブガッティの深い関係を未来へと継続させていくでしょう。」
ブガッティ・ボリードがサーキットを走行する様子を収めた動画はこちら
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x参照:Bugatti