新型911 GT2 RSの価格は911 GT3 RSの「倍」。ハイブリッド搭載にて850馬力、電子制御式「キャンバー角変更システム」を導入か

｜　ポルシェは新型911GT2 RSにて「ニュル最速」を狙うものと考える　｜

ただし「相手」はメルセデスAMG One、どこまで迫れるのか、あるいはそれを超えることができるのかに注目が集まる

さて、ポルシェはまだ次期911 GT2 RSについて正式発表をしていませんが、ウワサはすでに過熱しており、少し前にはその価格が911GT3 RSの倍にも達することが（公式と思われるコンフィギュレーター画面から）明らかになっています。

その価格は欧州にて45万ユーロ（現在の為替レートにて約7200万円）にも達していて、これは先代のポルシェ911GT2 RS（新車価格で約4500万円）に比較しても相当に高額な設定ではありますが、この先代911GT2 RSの中古市場における相場は「新車価格の倍くらい」なので、新型911GT2 RSの「7200万円」はコレクターにとって高い金額ではないのかもしれません。

納車開始は2026年6月、グローバル発表は2025年末？

さらに「ウワサ」だと新型911GT2 RSの発表は2025年末、デリバリー開始は2026年6月さとされ、しかしコンフィギュレーター画面がリークされていることからもわかるとおり「受注はすでに開始済み」。

もちろん発注する権利があるのはポルシェの上位顧客のみだと思われ、すでに全世界において重要顧客へのアプローチが開始されているのかもしれません。

そのほかコンフィギュレーター画面からわかるのが「トランスミッションがPDK（デュアルクラッチオートマチック）のみ」。

これまでのRSモデル同様、ポルシェはこの911GT2 RSにつき、「（可能であればニュルブルクリンクの）最速ラップタイムを目指すことを最優先」に設計しており、安全性、そして数字を削るという意味においても「PDKのみ」は当然の選択なのかもしれませんね。

ただ、もっとも注目すべきは「パワートレーン」で、これまでにはGT3 RSをベースとしたテスト車両が確認されているものの、市販バージョンの911GT2 RSではハイブリッドシステム（911カレラGTSに積まれるTハイブリッドの発展版）を搭載している可能性が非常に高いと言われ、エレクトリックモーターを含めると850馬力を発生する可能性が高いと見られているようですね。

さらにはこれまでの特許出願状況から「キャンバー角可変調整システム」が搭載される可能性が示唆されており、このシステムは車内からキャンバー角を変更できる画期的な技術であり、「サーキット走行時には強いネガティブキャンバー（コーナリング重視）」「一般走行時にはキャンバーを最適化（安定性重視）」といった調整を電子制御で行えることがわかっています。

なお、先代911GT2 RSが登場した際、ワルター・ロールをして「人間がコントロールできる範囲を超えている」と言わしめたものの、そこから今までには様々な車両コントロール技術上の革新があり、よって新型911Gt2 RSにおいては「850馬力を後輪のみで駆動する」としても、先代911GT2 RSよりはコントローラブル（願わくば”未亡人製造機”にならないよう）なのかもしれませんね。

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参照：TheSupercarBlog