ブガッティ・シロンがアメリカ市場での販売にあたり、ちょっとした(いや大きな?)受難に直面。
それはアメリカの法規に起因する「5マイルバンパー(ロースピードバンパー)」を取り付けなければならないというもので、これは画像の通り非常に不恰好なもの。
5マイルバンパーとは、文字どおり5マイル以下の速度で衝突した時に車本体が破損しないように保護パーツを取り付ける必要があるという法規であり、それ自体は納得性の高いものではありますが、実際のところは「保険会社が高額な修理代金を支払いたくないので、保険会社の動きによって法制化された」とされています。
そんな経緯もあって、(修理代金がかなり高いであろう)シロンの場合はなおのこと「保険代金の支払いを抑えたい」という保険会社の政治的理由から5マイルバンパーの装着が必要になり、この不恰好なクッションのような物体が装着されることに。
それにしてもこの追加バンパーは「シロンに対してこのデザインはないだろう」と思えるもので、さすがにアメリカのシロンオーナーには同情せざるを得ず、さらには「モロにボルトが見える」など輪をかけてデザインを破壊する部分も(考えてみれば日本のナンバープレートもにたようなものかもしれませんが)。
なお、ブガッティによると「これは外せないようになっている」、とのこと。
ちなみにこの5マイルバンパーは昔(70年台後半)から問題になっており、北米で販売されるポルシェでもこの「追加バンパー」を装着(リアバンパー上の黒い大きなパーツ)。
フェラーリF40についてもUSスペックは同様に「追加バンパー」が必要となり、前後バンパーの黒いスリット?部分にラバー製のモールのようなものが装着されています。
VIA:JALOPNIK