| DSはこれまでケッタイなコンセプトカーを発表し続けてきたが |
シトロエンの高級ブランドであるDSが「エアロ・スポーツ・ラウンジ・コンセプト」を発表。
「エアロ」と名のつくとおりエアロダイナミクスに特化したクルマであり、ボディ形状としては「クーペSUV」。
フロントバンパーサイド、ボンネット上にエアが抜けるスリットがあるものの、全体的に見てけっこう普通なルックスを持っているように思います。
なお、DSはこれまでにも「左右非対称のデザインを持つ」コンセプトカーなどケッタイなクルマを多数発表しているだけに、ちょっと「拍子抜け」ではありますね。
パワートレインはフォーミュラE直系
ボディサイズは全長5メートルを超えるというのでかなり大きなSUVということになりますが、装着されるホイールは23インチとこれまた巨大(スポークがエアロブレードのような形状を持っている)。
ちなみにフロントバンパー内にはモニターが仕込まれているようですね。
エアロダイナミクス改善のためかフロントウインドウはゆるやかな傾斜を持ち、ボディサイドが絞り込まれていることがわかりますが、Cピラーにもなんらかのエアロデバイスっぽい構造が見られます。
テールランプはダイヤモンド状のカッティングを持つ独特なデザインですね。
なお、エアロ・スポーツ・ラウンジ・コンセプトはエンジンを持たないピュアエレクトリックカーで、パワーソースとして搭載されるモーターはフォーミュラE由来の670馬力。
バッテリーサイズは100kWhだとアナウンスされており、これはフロアに敷き詰められている、とのこと(一回の充電あたり走行可能距離は650km)。
出力は680馬力、そして0−100km/h加速はランボルギーニ・アヴェンタドールSVJやフェラーリF8トリブートなみの2.8秒だと報じられており、相当に速いクルマだと言えそうです。
ちなみにこのエアロ・スポーツ・ラウンジ・コンセプトはインテリアにも大きな特徴を持っていて(ただし画像は公開されていない)、運転席と助手席側とで別々のモニターを持ち、これらは個別に機能するため乗員はそれぞれ別のコンテンツを楽しめる模様。
そしてドアミラーは見ての通り「カメラ」なので、この映像を映し出すモニターも装備し、さらにはARを活用したヘッドアップディスプレイも与えられています。
そしてここ最近の流行である「ヴィーガン対応インテリア」を持ち、動物由来の素材を使用せず、加えてペットボトルから再生した素材を活用しているようですね。
ちなみに今回のジュネーブ・モーターショー向けに発表されているコンセプトカーの多くは「天然素材」「リサイクル素材」を使用しているように感じられ、これは今年の流行なのかもしれません。