| アウディの”ナルドグレー”はオプション価格60万円くらい |
さて、ユーチューバーJoe Achilles氏が、アウディ純正カラー「ナルドグレー」にペイントされたBMW M340iを動画にて紹介。
BMWは「インディビデュアル」なるパーソナリゼーションプログラムを持っていますが、このインディビデュアルを活用すると合計100色以上のボディカラーを選択可能。
そしてこのインディビデュアルの中に、なぜかライバル会社であるアウディのカラーが含まれていて、これを指定すれば、BMW自らが「アウディ純正ボディカラーにペイントしてくれる」という奇妙な現実が起こることになります。
ちなみに日本におけるBMW 3シリーズはカタログ上だと3色(M Sport専用色を含めると4色)しか選べないものの、一応日本でもこのインディビデュアルを選択可能。
ただし納期がかかることや、ディーラー側ではかなりな手間を要求される割に「儲からない」ため、BMWジャパンはこのインディビデュアルを推奨してはいないようですね。
この「アウディ純正カラー」にペイントされたBMWは”BMWディーラーによる発注”
動画そのものはロンドンのBMWディーラーにて撮影されたもので、この3シリーズは同ディーラーによって発注されたもの。
ボディカラーの他、カーボンファイバー製のオプション等が装着されており、オプション込みの車両総額はなんと800万円だそう(ボディカラーだけだと60万円のオプション)。
各部がグロスブラック化されているということもあり、かなり「アウディっぽい」印象もありますね。
なお、このインディビデュアルによるカスタムボディカラーについて、対応可能なモデルとそうでないモデルとがあり、その差は「製造工場の差」。
つまり3シリーズの製造工場はカスタムペイントに対応しているものの、1シリーズや2シリーズ、Xシリーズは対応不可だそう。
ちなみにカスタムペイントにはおよそ6週間から8週間かかるとしており、たしかに「すぐ売って成績にしたい」ディーラーとしては敬遠したいオプションかもしれませんね。
そのほかのオプションとしてはMパフォーマンスブレーキも。
インテリアはレッドのメリのレザー、そしてアルミニウム製のトリムも装着されています。
なお、こちらは本家アウディの「ナルドグレー」。
アウディの中でも(特別仕様を除くと)「RS」だけに許されたボディカラーです。
参考までに、このBMWは「すぐに売れた」とのこと。
BMW3シリーズの「インディビデュアル」ではこんなカラーも選べる
そしてこちらはインディビデュアルで選べるカラー。
微妙な色合いのシックなカラーが多く見られます。
一方でこちらは明るいカラー群。
リビエラブルー、マイアミブルー、メキシコブルー、ブードゥーブルー、スピードイエローはポルシェにて用意されるボディカラーですね。
こちらがそのマイアミブルー。
同じくポルシェの「スピードイエロー」。
フェラーリの純正カラー「ロッソ・コルサ」も選択可能。
ランボルギーニの「ヴェルデ・マンティス」も選べます。
BMWがこういったボディカラーを用意している理由は不明ですが(それぞれのメーカーに怒られないのかは心配になる)、もしかするとポルシェやフェラーリ、ランボルギーニを持っている人々のセカンドカーやサードカー、そしてそれ以降のクルマとしての需要を狙っているのかもしれません。