| アウディの4WDシステムはラリーで有名になったものの、あまり「オフロード」を強調したプロモーションがなされていない |
むしろアウディ「クワトロ」はオンロードイメージが強い
さて、アウディはラリーへと「クワトロ」を持ち込むことでその勢力図を一変させており、それ以降クワトロはアウディにとって非常に重要な資産となっています。
ただ、現代におけるクワトロはオフロードよりもオンロード志向といった性質が強く(SUVラインアップですらとくにオフロード走行性能を大きくアピールしていない)、ぼくは常々「アウディはもっと過去の勝利を引っ張り出し、オフロード仕様のスポーツカーを発売すればいいのに」と考えていたわけですね。
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実際にアウディR8をオフロード仕様へとコンバートした猛者がいた
ただ、そう考えていたのはぼくだけではなく、海の向こうには「なければ作ればいいじゃない」とばかりに自分でR8をオフロード仕様へとカスタムした猛者がおり、今回はそのR8「サファリ」を中古車売買サイト、ブリング・ア・トレーラーにて売りに出すことに。
ベースとなるのは2014年モデルのR8だそうで、これに2インチのサスペンションリフトを施し、ストラットタワーバーを装着したうえでビルシュタイン製サスペンションキットを組み込んでいます。
エンジンは4.2リッターV8ですが、吸気、排気、ECUチューンのアップグレードがなされており、おそらくはノーマルの430馬力よりは高い出力を発生すると考えて良さそうです(ターボエンジンではないので、大幅なパワーアップは望めない)。
ただしこのR8については、パワーアップよりもオフロード走行を意識したカスタムを評価すべきであり、まずフロントにはブラッシュバーに加えLEDランプが追加されて、これによって大きく「雰囲気」がオフロードへ。
ホイールはビードロック付きのオフロード専用品へ(カラーリングがなかなかカッコいい)、そしてタイヤもオフロード用へ。
なお、タイヤはサイズ展開に起因するのか、ちょっと「細め」。
おかげでアスファルト上でも(とくに雨の日は)思いっきりスライドを楽しめるかもしれませんね。
ルーフにはラックが装着され、おそらくはカスタムメイドだと思われますが、けっこう高いクオリティを持っているように見えます。
そして車体にはホイールにマッチしたカラーのグラフィックが用いられ・・・。
全体的な雰囲気はなかなかのもの。
全体的に見て、かなりよくまとまったカスタムだと言えそうです。
なお、車体裏面にはちゃんと保護用のプレートを貼るなど万全の内容を持っており、細部に至るまでよく考えられているということもわかりますね。
一方でインテリアはノーマルのまま。
トランスミッションはオートマチックですが、もしこれが「マニュアル」であれば入札が殺到したのかもしれません(現在のところ、価格は上がっておらず300万円くらいにとどまっている)。
アウディR8「サファリ」を紹介する動画はこちら
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