| もう公共の電波上ではできることが非常に少なくなっている |
とくにガソリン車は全力で非難される傾向にあるようだ
さて、世の中には「放送禁止」「放映禁止」となってしまうコマーシャルが多々ありますが、今回はBMWのラジオCMが放送禁止になってしまったというニュース。
その内容としては「CMのはじまりにエンジン音を収録し、ナレーションの後にまたエンジン音を流す」というものですが、このエンジン音が「速度違反を助長する可能性がある」として広告基準局の判断で放送禁止となった、というもの。
エンジン音はけして過激なものではなかったが
なお、この広告自体は30秒程度で、エンジン音が流れたのはそのうち一秒にも満たない程度。
かつ、BMWによれば「このエンジン音は停止時に録音されたもので、アクセルをあおったりと感情を刺激するものではない」とのことですが、このCMを聞いたリスナーが広告基準局(ASA)に苦情を入れ、広告基準局は「速度や加速度が広告の主なメッセージとはみなされず、また、危険な運転や無責任な運転を助長するような方法で速度に言及していない」と述べつつも「この広告は、安全性という明確な文脈ではなく、興奮を示唆するような方法で車のパワーを示しており、コードに違反していると判断した」という理由にて一方的に放送禁止を決定しています。
ちなみに英国では、自動車の広告について、下記の規制があると報じられていますが、今回の広告の中には「安全性」が明示されていなかったということなのかもしれませんね。
自動車の広告は、安全性を明確に示す場合を除き、パワー、加速、ハンドリングの特性を示してはならない。また、速度や加速度の表現が広告の主要なセールスメッセージであってはならない
BMWの英国法人は「ASAの決定を受け入れ、この広告は二度と放送されることはない」とコメントしていますが、現代においては様々な規制が厳しくなり、さらには「なにをどうやっても文句を言う」モンスタークレーマーも多数存在。
これまでにも多くの自動車メーカーのリリースしたCMが放送禁止となっていて、ちょっと前にはトヨタがそういった風潮に「モノ申す」的な動画を作成して公開していますね(Youtube上だと、まだ多くの自由が認められている)。
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