| 縦ストライプなし、上下塗り分けのフェラーリ488ピスタは「新しい」 |
なお、なぜこのカラーが選ばれたのかは非公開
さて、フェラーリは継続的に自社のパーソナリゼーション部門「テーラーメイド」にてカスタムした車両を紹介し続けていますが、今回はF40のレースカーに用いられたカラーリングへのオマージュとなる個体を公開。
なお、フェラーリ「テーラーメイド」でのカスタムは事実上「無限」のバリエーションを誇りますが、カスタムの基準として「Scuderia(スクーデリア)、Classica(クラッシカ)、Inedita(イネディタ)」の3つが設けられ(これらの制限内に収まる必要はない)、たとえば「スクーデリア」だと下記のように紹介されており、今回の488ピスタについてはモータースポーツを意識したものなので、「スクーデリア」をベースにしたということになりそうですね。
レースは常にフェラーリのDNAの核心です。このプログラムは、ラバーコーティング・レザー、テクニカル・ファブリック、ケブラー、ハイテク・マイクロファイバー、カーボンファイバートリム、マット・サテン仕上げのメタルなど、レースで培った特別なマティリアル・シリーズで、フェラーリのDNAに敬意を表しています。
そのカラーリングは限りなく「フェラーリのDNA」をイメージ
このフェラーリ488ピスタのボディカラーはビアンコ・アークティック(ホワイト)、そしてボディアンダーのラインはロッソ・コルサ(レッド)、その下はジアッロ・モデナ(イエロー)。
フェラーリ=レッドというイメージがありますが、実際のところフェラーリは多種多様なレッドを揃えていて、しかしその中でもロッソ・コルサはモータースポーツともっとも関わりが深いカラーのひとつであり、「初代スペチアーレ」、288GTOのボディカラーはロッソ・コルサのみ(488ピスタのイメージカラーもロッソ・コルサ)。
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そしてジアッロ・モデナもまたフェラーリをもっとも的確に表現するカラーのひとつだといえ、現代のフェラーリ各モデルのボディカラーには必ずと言っていいほど用意されていますね(エンブレムを見てもわかるとおり、フェラーリのカンパニーカラーはもともとイエロー)。
つまり「もっともフェラーリっぽいカラー」を用いて表現したのが今回の488ピスタということになりますが、その背景については説明されておらず、なぜこの「7番」のF40を選んだのかは明かされていません(488ピスタの主は、このフェラーリF40のオーナーなのかもしれない)。
フェラーリのターボは40周年
なお、フェラーリは「初のV6エンジン」を積んだフェラーリ、296GTBを発表していますが(厳密に言うとディーノはフェラーリブランドからの発売ではなかった)、フェラーリのターボエンジンは今年で40周年。
その記念として現在フェラーリ博物館(ムゼオ・フェラーリ)ではF40が展示されているようですね。
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ちなみにF40は1987年に登場し、そのエンジンは2.9リッターV8ツインターボ。
その前の「スペチアーレ」である288GTOはは2.9リッターツインターボエンジンを積みますが、それでも「40周年」には届かず。
じゃあ40年前に登場したフェラーリ初のターボエンジン搭載車って何なの?となりますが、これはF1マシンである「126CK」。
126CKは「120度のV6エンジン(296GTBと同じ)、コンプレッサー(Compressor)、KKK社製のタービン」を意味しており、1981年のF1グランプリ開幕戦に登場したのち、5月31日のモナコグランプリにて優勝(ドライバーはジル・ヴィルヌーヴ)。
これはフェラーリにとって初の「ターボエンジンによる勝利」、そしてモナコGPにおいて「はじめてターボエンジンが勝利を納めたレース」であったそうですが、当時としては相当に革新的な出来事であったようで、1981年8月にはタイム誌の表紙をこの126CKが飾ることとなっています。
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参照:Ferrari