え？新型i3発表？BMWが中国にて「3シリーズのピュアエレクトリックモデル」をi3として販売すべく準備中。3シリーズのマイチェン版もこんな外観に？

｜　今後のネーミングの整合性を考えると、3シリーズのピュアエレクトリックモデルがi3を名乗るのは「正しい」判断　｜

ただし世界的に「そうする」には現在販売されるハッチバックのi3の存在と矛盾が生じる

さて、BMWが中国市場向けに「新型i3」を投入することが判明。

ただしこれは今までBMWが販売してきた「i3」とはまったくの関連性がなく、3シリーズのピュアエレクトリックバージョン、そしてi4のセダン版という位置づけです。

ちなみにBMWの命名法則は「非常に」複雑であり、なんどか「仕切り直し」が行われていますが、「i」シリーズのネーミング法則についても、今後は新しいものが採用されることになるのかもしれませんね。

情報は中国工業情報化省から

なお、この新型i3について、まだBMWから公式にて発表があったわけではなく、情報が漏れたのは「中国工業情報化省（MIIT）」から。

中国では、発売する新型車について、この中国工業情報化省に情報を登録する必要があり、それが受理されるとこうやって詳細が公開されることになるわけですね。

そしてこの「i3」は、上述のとおりこれまでBMWが販売してきたものとは全く異なるわけですが、リアには「i3」「eDrive35L」、そして「華晨宝马（提携先のブリリアンス、そしてBMWとの合弁会社の中国名）」のバッジが見られます。

中国工業情報化省に届け出られた内容によると、「純電動車」、そして出力は250kWhつまり335馬力であること、ホイールベースが2966ミリのロング版であること、車体重量が2029kgであることもわかります（全長は4872ミリ、全幅1846ミリ、全高は1481ミリ）。

ちなみにこちらは中国にて販売されているガソリンエンジン版の3シリーズ「ロング」。

そしてこちらが新型「i3」。

フロントグリルはもちろんですが、フロントバンパー、ヘッドライト、ボディサイドにも相違が見られ、これらの相違は「i3だからなのか」、もしくは「これらの相違の一部が3シリーズのフェイスリフト（マイナーチェンジ）版にも反映されるのか（だとしたら、ヘッドライトが普通に戻ることに）」は現時点では謎のまま。

i4にて採用された、空気抵抗を低減するためのフラッシュマウントドアハンドルの採用は見送られているようですね。

他の市場でも「新型i3」は登場するのか？

中国にてこの新型i3が発売されるのは確定的ではありますが、気になるのは「他の市場でも発売されるのか」。

実際のところ、「3シリーズのエレクトリックモデル」については欧州でもプロトタイプが目撃されており、それを考慮すると欧州や米国、そして日本でも発売される可能性が「ない」とはいえなさそう。

ただ、一部市場ではハッチバックモデルの「i3」が現役ということもあり、市場の混乱を避けるために別の名前を使用するか、しかし「i4」の例を見るに、BMWはガソリン/ディーゼル/プラグインハイブリッド/EVにて名称を統一したいのだとも考えられ、よってほかの市場では、i3の販売を終了させたのち、この「新型i3」を投入するのかもしれません。

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参照：Ministry of Industry and Information Technology, People's Republic of China