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BMWがクワッドモーター搭載の「ハイパーMカー」試作車を公開!超ワイドボディ、いったいいつの間にこんなクルマを作ってたんだ・・・

2022/08/20

BMWがクワッドモーター搭載の「ハイパーMカー」試作車を公開!超ワイドボディ、いったいいつの間にこんなクルマを作ってたんだ・・・

| このMカー試作車はとんでもないパフォーマンスを発揮しそうだ |

意外やBMWはエレクトリックハイパフォーマンスカーの開発をかなりの段階にまで進めていたもよう

さて、突然ではありますがBMWのハイパフォーマンスカー部門「M」がピュアエレクトリックモデルのテストを開始したと発表し、Youtube上へとプロトタイプが走行する動画を公開。

このプロトタイプはBMW i4 M50をベースに、クワッドモーター、新設計のドライビング・ダイナミクス・コントロール・システム、再設計されたシャシー・セットアップを持っている、とのこと。

BMWはエレクトリックモデルをハイパフォーマンスカーにまで拡大

なおBMWは既存ラインアップを続々エレクトリック化しているほか、i4 M50やiX M60など電動パフォーマンスモデルを発表しており、2023年にはi7 M70がこれに続く予定です。

ただし「M+一桁数字」モデルはまだ登場しておらず、これについてM部門のボスであるフランク・ファン・ミール氏は「すでにアイデアはあり、エレクトリック化されたMモデルは誰もがクレージーだと思うようなクルマになる」とも。

BMW
BMW M社のボス「これからのMモデルは電動化を迎える。顧客が『クレイジー』そして『これほどまでとは想像しなかった』と驚くクルマとなるだろう」

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そして今回公開されたプロトタイプがその第一歩だと考えてよく、BMW i4 M50をベースとしつつ、いくつかのユニークな特徴を備えることとなっています。

まずエクステリアデザインを見てみると、ガソリンエンジンを搭載する現行M3/M4から顔面を移植し、さらにはボディを(かなり)ワイド化し、ボディ全体にはMカラーを使用した特別なラッピングが施されています。

ちなみにですがバンパー上のインテーク、バーチカルキドニーグリルにはカバーがなされず、これはEVパワートレインを冷却するためなのかもしれません。

インテリアだと内張りの多くが剥がされて計測機が取り付けられ、まるで「ローリングテスト・ラボ」のような様相を呈しています。

BMW-M4-E (3)

動画ではタンクターンも披露

ただしこのプロトタイプのもっとも注目すべき点は「ボディの下」にあると言ってよく、なんと言っても現在はまだハイパーカーくらいにしか採用されていない「クワッドモーター」が最大の特徴。

これが「新しい」M xDriveとなるかどうかはまだわかりませんが、コントロールユニットが数々のセンサーからの情報をもとに各ホイールを独立して制御するといい、動画ではその場でくるくると回る「タンクターン」も披露しています。※ただしこのシーンはCGっぽい

ちなみにこのタンクターンはリビアン、メルセデス・ベンツも披露しており、どうやら「EVであることをアピールする」手段のひとつとして自動車業界に認知されているようでもありますね。

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BMWは今のところこのプロトタイプの出力を明らかにしてはいないものの、「前例のないレベルのパフォーマンス」と語っており、もしかすると1,000馬力オーバーといった数字を持たせるのかもしれません。※i4 M50のデュアルモーター版は544馬力を発生するので、単純にモーターの数が倍になっていることを考慮すると、1,000馬力でもおかしくはない

BMW M社の開発責任者であるダーク・ヘッカー氏によれば、「トルクベクタリング、そして連続的なトルク配分にの変化により、雨に濡れた道路や雪道でも著しく高いコーナリングスピードを達成することができます。電動化によって、Mらしいダイナミクスを生み出すための全く新しい自由度が開かれることになり、そして、このポテンシャルを最大限に活用することで、我々の高性能スポーツカーは、局所的なエミッションフリーの未来においても、Mらしいダイナミクス、敏捷性、精度の比類なきコンビネーションを提供し続けることができるとに確信しています」。

こういったコメントを見るに、意外や”ピュアエレクトリックM”の開発はけっこうな段階にまで進んでいるのかもしれませんね。

そして「クワッドモーター」はメルセデスAMGはもちろん、アウディ、テスラ、ポルシェも採用しておらず、しかし(コストの壁はあるものの)BMWがいち早く採用すれば、これは大きなアドバンテージとなるのは間違いないものと思われます。

BMWがクワッドモーター搭載の「ハイパーMカー」をテストする動画はこちら

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参照:BMW M

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