BMWきってのハードコアモデル、M3 CSとM4 CSLとがドラッグレースを走る。同じエンジンを持ちながらも駆動方式と重量には大きな差がある2台だが【動画】

｜　BMWの4WDシステム（xDrive）の優秀さが身内バトルで改めて立証されることに　｜

M4 CSLの中間加速の鋭さも侮ることはできない

さて、BMWの現行モデルきってのハードコアマシン、M3 CSとM4 CSLとのドラッグレース対決動画が公開。

両者は同じエンジンを搭載するものの、最大の差異は「ドアの枚数」ではなく「駆動方式」にあり、M3 CSは4WD（xDrive）、M4 CSLは後輪駆動を採用しています。

ここでその「駆動方式の差」がどう現れるのかを見てみましょう。

BMW M3 CSはこんなクルマ

まずは両者のスペックを見てみたいと思いますが、M3 CSは3リッター・ツインターボ直列6気筒エンジンを搭載し、その出力は550馬力。

トランスミッションは8速AT、駆動方式は4WD、車体重量は車重は1,765kg、英国での新車価格は116,000ポンドに設定されています。

ちなみにM3 CSには後輪駆動モードがあり、ドリフトモードを使用すればテールスライドも自由自在。

BMW M4 CSLはこんなクルマ

そしてもう一方のM4 CSLはM3 CSと同じエンジンとトランスミッションを持ち、しかし駆動輪は後輪のみ、車体重量はM3 CSよりも140kgも軽い1,625kg。

リアシートの廃止、加えてボディパネルの一部にカーボンファイバー、さらに軽量防音材、チタン製リアサイレンサーを採用することにより約100kgの軽量化を行っていて、「SL＝コンペティション、スポーツ、ライト」を全身で表現しているスパルタンな一台でもあり、英国での価格は125,900ポンドです。

参考までに、このM4 CSLはBMWにとって20年ぶり、史上3台目の「CSL」というバッジを持つモデル。

日本市場に導入されるのはわずか25台にとどまる希少車でもありますね。

BMW M3 CSとBMW M4 CSLとがドラッグレースを走ったらこうなった

そこでこのBMW M3 CSとBMW M4 CSLとの加速競争ですが・・・。

最初のレースではM3 CSが後輪駆動モードで挑み、そこでは後輪がホイールスピンを繰り返してしまうことで前に進まず、M4 CSLに大きく遅れを取ってしまいます。

ただし4輪駆動に設定して走るとスタートからゴールまで一貫してM3 CSがリードすることになり・・・。

M3 CSは11.1秒でゴール。

M4 CSLは遅れること0.4秒、11.5秒でゴール。

この結果を見るに、BMWの場合、同じエンジンとトランスミッションを積んでいる場合には、いかに車体重量が重くともドラッグレースでは4WDのほうが有利ということになりそうです（通常、4WDはスタート以降では2WDに逆転されがちだが、それでも先頭をキープしているところを見ると、スピードに乗った後の直線加速では前輪の駆動力をカットしてパワーロスを防いでいるのかも。いずれにせよBMWの4WDシステムは非常に優秀である）。

一方、今回の動画では「一定速度における走行中からの加速」、つまりローリングスタートではM4 CSLのほうが圧倒的な速さを見せており、これは軽量性、そして2WDという駆動ロスの小ささが生きた結果なのかもしれません。

BMW M3 CSとBMW M4 CSLとがドラッグレースを走った動画はこちら

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参照：carwow