| BMW M4クーペはいっそうダイナミックに、M4カブリオレはいっそう優雅に |
M xDrive搭載モデルでは20馬力の出力アップ
さて、BMWが新型4シリーズクーペ / 4シリーズコンバーチブルに続き、フェイスリフト(マイナーチェンジ)版となる新型M4クーペ / M4コンバーチブルを発表。
出力についてはベースグレードのM4が480馬力、M4コンペティションが510馬力、そしてM4コンペティションに全輪駆動のM xDriveを組み合わせると+20馬力の530馬力へとアップします。
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日常の運転とサーキットでの妥協のないダイナミクスの両立
BMWによればM4最大の特徴は「日常の運転とサーキットでの妥協のないダイナミクスとの両立」。
ちなみに今回公開されたオフィシャルフォトではややアーティスティックな表現が目立ち、BMWはさらにそこへ「スタイリッシュさ」という要素を加えたいのかもしれません。
外観上の変更は大きくなく、力強いプロポーション、そして冷却性能と空力バランスを最適化するための(M特有の)設計、水平に配置されたダブル スラット内蔵バーチカルキドニーグリル、力強くフレアしたホイール アーチ、対照的なハイグロス ブラック仕上げのサイド シルや前後エプロンなどは先代からそのまま引き継がれた美点です。
もちろんエンジンも「Mツインパワーターボ」によって加給される直列6気筒が継承され、このエンジンに使用される技術は「モータースポーツ直結」。
スリーブレスクローズドデッキ設計にて製造された極めて剛性の高いクランクケース、軽量化された鍛造クランクシャフト、さらに3Dプリンティングプロセスを用いて製造されたシリンダーヘッドコアは従来の金属鋳造技術では実現できなかったものであり、これらが「M」モデルに搭載されるS型エンジンを特別なものにしているとも考えられます。
4シリーズ同様にヘッドライトが刷新され、構造としてはひとつのLEDモジュールにてロービームとハイビームの配光ができるようになり、矢印状のLEDデイタイムランニングランプにはポジションランプとウインカー機能が盛り込まれることに。
オプションではンチグレアマトリックスハイビームを備えたアダプティブLEDヘッドライトが用意され、これにはブルーのインサートが用いられることで「それ」とわかるのだそう。
そしてこれにはアーバンライトとコーナリングライト機能が備わり、 アーバンライト機能を使用すると、ナビゲーションデータによって市街地として識別された道路を低速で走行するときに、沿道エリアの照明が最適化されるというハイテクぶりですが、昔から「レーザー」の使用などヘッドライトにこだわってきたBMWらしい機能だと言えますね。
そして新型M4/M4カブリオレには新設計を持つLEDテールランプが装着され、その内部ではレーザー ダイオードがと光ファイバーによる「3次元のライティンググラフィック」が演出されることになり、これは1,000台のみが限定販売されたM4 CSLからフィードバックを受けた技術です。
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なお、「コンペティション」モデルにおけるBMW「エンブレムとMバッジ」が刷新されたことも小さなようでいて大きな変更点だと考えていますが、BMWエンブレムだとグロスブラックの台座がつき、Mバッジだと「枠」が設けられ、BMWによれば「洗練されたエレガンス」を表現しているのだそう(XMに用いられるものとよく似ている)。
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今回公開されたオフィシャルフォトを見て気づくのはボンネット(とトランクリッド)上のグラフィックですが、これはハイグロスブラックまたはハイグロスレッドから選択でき、少し前に発表された「インクジェットによる」新技術を取り入れたもの。
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新型BMW M4クーペ / M4コンバーチブルはこんな機能を持っている
そして新型M4クーペ / M4コンバーチブルの機能面について触れておくと、トランスミッションは8速M ステップトロニックと6速マニュアル(ベースグレードのみ)、そして最大のトピックはパワーアップしたエンジンと組み合わせられるxDrive。
エンジン出力向上によっていっそう優れたトラクションが与えられ、後輪バイアス システムと完全可変アクティブ M ディファレンシャルのおかげで典型的なMフィーリングが強化され、デフォルト設定の4WDに加え、より多くのトルクがリアアクスルに送られる4WDスポーツ モードを選択でき、DSCを解除すると後輪のみに動力を伝達する2WDモードの利用が可能となります。
サスペンションではフロントにダブルジョイント スプリング ストラット、リアには5リンクが採用され、日常走行や長距離走行、はたまたサーキット走行におけるバランスを保ち、 標準装備のアダプティブ Mサスペンションには3つの特性マップがプリセット済み。
新型M4に用いられるすべてのドライブおよびサスペンションシステムはニュルブルクリンクにてテストされており、これらを統合するのはMダイナミックモードに加えて10段階で調整可能なホイールスリップ制限を備えたスタビリティコントロールシステム「DSC(ダイナミックスタビリティコントロール)」。
コンペティションモデルに標準装備されている Mトラクション コントロール機能を使用すると、ドライバーは、車両を運転の物理的限界に慎重に近づけるためにシステムの介入を段階的に減らすことができるといい、さらには「M ラップタイマー」「M ドリフトアナライザー」といったドライビングプレジャーを高めるための装備も。
ホイールはフロントに18インチ、リアに19インチを採用しM xDriveではこれが19インチと20インチへとサイズアップされ、加えてシルバー仕上げが今回はじめて登場しており、この面からも新型M4にてエレガンスが強調されていることがわかりますね。
ブレーキシステムは標準でMコンパウンド ブレーキ、オプションでM カーボンセラミック ブレーキが用意されています。
新型BMW M4クーペ / M4コンバーチブルはこんな内装を持っている
新型BMW M4クーペ / M4コンバーチブルのインテリアもエクステリア同様、スポーティな雰囲気とプレミアムな雰囲気を併せ持っており、BMWいわく「 これはとりわけ、インテリアに使用される素材の高品質なデザインと仕上げの結果」。
ダッシュボード、コントロールパネル、カップホルダーカバー周辺のインテリアトリムは、ダークグラファイトマット仕上げとなっていて、オプションとしてアルミニウム ロンビクル アンスラサイト、および新バリエーションのファイン ポリッシュド アルミニウムのインテリア トリム ストリップを注文できるように。
一方で現代的なモータースポーツ的雰囲気もさらに進化しており、新デザインのステアリングホイールとコントロールスイッチ、インストルメントパネルとインテリアトリムに使用される高級素材などが、「M専用」スポーツカーであることを強調しています。
コンペティションモデルにはマルチファンクションボタン、2つのMボタン、およびシフトパドルを備えたMレザーステアリングホイールが備わり、これには「フラットボトム」「センターマーク」が付与されますが、Mアルカンターラ ステアリングホイールが初めて利用可能になったこともトピックのひとつ。
標準装備のMスポーツ シートでは電動調整機能、一体型ヘッドレスト、照明付きモデルロゴを備え、使用される表皮はメリノレザー、そして選べるカラーは4色。
そのほか、iDriveのオペレーティングシステムも最新となり、これによって操作系に変更が生じたために物理ボタンのいくつかが削除されたこと、いくつかの機能が音声コントロールによって制御できるようになったこともアナウンスされています。
新型BMW M4の公式プロモーション動画はこちら
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参照:BMW