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BMWが「M4 CS」を発表、M4 CSLのわずか3秒遅れでニュルを周回するハードコアモデル。なお、標準色としてポルシェのボディカラーが設定される【動画】

BMWが「M4 CS」を発表、M4 CSLのわずか3秒遅れでニュルを周回するハードコアモデル。なお、標準色としてポルシェのボディカラーが設定される【動画】

Image:BMW

| BMWは「CS」をラインアップすることで通常のM3そしてM4の性格をよりマイルドに振り分けることになりそうだ |

そして「CS」モデルはとんでもなく速いタイムを叩き出す脅威の存在に

さて、BMWがウワサされていた新型M4 CSをついに正式発表。

これは(M3 CS同様に)コンペティションの上に位置するグレードであり、搭載されるエンジンは550馬力を発生するS58型(3リッターツインターボ6気筒)、トランスミッションは8速MステップトロニックAT、駆動方式は4WD(M xDrive)。

つまり後輪駆動を採用するM4 CSLほどスパルタンではないということになりますが、逆にスタビリティが非常に高く安定してタイムを出せるスポーツカーであると考えることも可能です。

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新型BMW M4 CSのニュルブルクリンクのタイムは市販車では44位

そしてこの新型 M4 CSのパフォーマンスは驚くべきレベルにあり、0-100km/h加速は3.4秒(ランボルギーニ・ウラカンEVO RWDと同じ)、最高速度は電子的にリミッターで制限される302km/h、そしてニュルブルクリンクのラップタイムは7分21秒989。

これはフェラーリ488GTBの7分21秒63に次ぐ市販車総合44位というポジションですが、このランキングには20.6kmにてタイムを計測した車両も多く含まれるため(BMW M4 CSは20.8kmで計測)、実際にはもっと上のランクに位置すると考えて良いかと思います(20.6kmだと3~4秒の短縮が期待されるため、M4 CSは40位以内に入るものと思われる。参考までにM4 CSLは7分18秒98なので、M4 CSより3秒速い)。

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この新型BMW M4 CSはBMW M4 CSはレーシングカーであるM4 GT3(2023年のスパ・フランコルシャン24時間レースで総合優勝を果たしている)から多数のフィードバックを受けた”モータースポーツに直結”したモデルであり、たとえばエンジンだと剛性の高いクランクケースとスリーブのないクローズドデッキ構造が与えられることで非常に高い燃焼圧力に耐えられるように設計されています。

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鍛造軽量クランクシャフトは並外れたねじり抵抗を示し、迅速なパワー供給と回転数増加に貢献するほか、 軽量化されたシリンダーボアのワイヤーアーク溶射鉄コーティングによって摩擦損失が低減され、さらにシリンダーヘッドには3Dプリントされたコアが搭載されています。

BMWによると、この積層造形プロセスにより、従来の金属鋳造法では達成できなかった”温度管理に最適な配置”で冷却ダクトを配置することができるといい、オイル供給システムに関しては冷却システムと同様に、一貫した高回転や極度の横加速など、サーキット使用特有の課題に対処できるように設計されている、とのこと。

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なお、M4コンペティション比で「+20馬力」の出力向上は主にパワーブーストによって達成され、調整内容としては2つのモノスクロール ターボチャージャーの最大過給圧を2.1bar に引き上げたことと、エンジンマネジメントに専用の調整を加えたこと。

さらにBMWは「高回転まで衰えることなく継続する瞬間的なパワー供給」を重視したチューニングを行っていて、よってBMW M4 CSのエンジンはわずか2,750rpm から5,950rpmまでの間で650Nmの最大トルクを継続して発揮することが可能となり、最大出力を発生するのは6,250rpm、レッドラインは7,200rpm。

そしてレスポンスを向上させるために専用の(ハードな)エンジンマウントを採用しており、これによって「ドライバーがアクセルを踏むたびに、パワーがドライブトレインに特にダイレクトに伝達される」と説明されています。

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そのほかパワートレインに関して特筆すべきは「電気制御フラップを備え、重量を最小限に抑える設計のチタン製リアサイレンサー(4kgの軽量化が可能。テールパイプはマットブラック塗装の丸4本出し)」とデュアルブランチエキゾーストシステムの採用で、BMWによれば「魂を揺さぶる」サウンドを発生させるのだそう。

足回りにはもちろんアダプティブ M サスペンションが装備されていますが、これは可変レシオを採用する電気機械式”Mサーボトロニック ステアリング”、そしてブレーキ システムと同様に、M4 CS固有のセットアップが与えられるもの。

ブレーキシステムだとMコンパウンドブレーキが標準装備(レッドまたはブラックからキャリパーのカラーを選べる)、オプションのMカーボン セラミックブレーキだとキャリパーはレッドまたはマットゴールド塗装仕上げを指定でき、装着されるホイールは専用のVスポークデザインを持つ鍛造 M軽合金ホイール(マットゴールドブロンズまたはマットブラックから選択可能)。

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ホイールサイズはフロントで19インチ、リアだと20インチ、装着されるタイヤは 275/35 ZR19 (フロント) および 285/30 ZR20 (リア)サイズを持つ”トラック タイヤ” (オプションでウルトラ トラック タイヤも選べる)。※無償オプションとして、同じサイズの高性能タイヤ(おそらく公道走行に適したコンパウンド)も用意されている

そしてこのM4 CSで重要なのは「軽量化」。

とくにカーボンファイバーにて作られたボンネットとカーボンファイバールーフがその要だとされ、これらは前後重量配分を理想に近づけ、さらには(車両の高い位置にあるので)重心を下げることが可能となるためです。

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そのほかフロントスプリッター、フロントエアインテーク、エクステリアミラーキャップ、リアディフューザー、ガーニースタイルのリアスポイラーにもカーボンファイバーが用いられ、M4コンペティションに比較するとトータルで20kgの軽量化が達成されているようですね。

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BMW M4 CSはM4 CSLにも通じるシャープなエクステリアデザインを持っており、カーボンタイバー製ルーフやボンネットに設けられた一対のくぼみ、専用サイドスカートやM仕様のサイドギルによって固有のキャラクターを演出。

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「M4 CS」バッジは二色構成の新スタイルですね。

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なお、オフィシャルフォトにある「フローズン アイル オブ マン グリーン メタリック」はM4 CS専用カラーで、このほかポルシェ純正色であるリビエラブルー(公式動画に登場)、Mブルックリングレーメタリックとサファイアブラックメタリックも選択可。

参考までに、BMWはポルシェやフェラーリ、ランボルギーニの純正色を(BMWのパーソナリゼーションプログラム、インディビデュアルを通じ)選択できますが、これは「ポルシェのスポーツモデルやフェラーリ、ランボルギーニのオーナーが、BMWを日常の足として使用するケースが多く、それらオーナーは自分のスーパースポーツと同じカラーのBMWを求めることが多いから」だと説明されています。

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新型BMW M4CSのインテリアはこうなっている

そしてM4 CSのインテリアに目を移すと、コックピット内の重量を軽減するために、センターコンソール、ステアリングホイールのシフトパドル、内装部品はすべてCFRP製。

高品質素材と独自のデザイン要素を採用することで独特のレーシング オーラと日常の運転のための快適な機能を融合させ、爽快なドライビング エクスペリエンスを提供することに焦点を当て設計がなされたといい、ステアリングホイールだとアルカンターラ巻きのフラットボトムを採用するなど非常にレーシーな雰囲気です。

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Mカーボンバケットシートは標準装備となり、張り材はメリノレザー、そしてブラック/レッドの配色とコントラスト ステッチを備えた独自のデザインが施されていますが、このバイカラー仕上げは後部コンパートメントにも引き継がれることに。

加えて フロントのドアパネルとリアのサイドパネルは両方ともブラックレザーでトリミングされ、 センター コンソールの赤い「CS」の文字、”Mカラー”のコントラスト ステッチが施された Mシートベルト、アンスラサイトのヘッドライナー、「M4 CS」の文字が入ったドアシルプレートなど、すべてにおいて「特別さ」をアピールしているかのようですね。

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なお、現時点ではまだ日本での販売はアナウンスされておらず、価格そして限定なのかカタログモデルなのかについても不明です(M3 CSは限定販売だと言われているが、限定台数は公表されていない)。

M4 CSLは1,000台のみの限定であったものの、おそらくM4 CSについては「無限」ではないもののより多い台数が提供されるものと考えられています。

参考までに、北米でのM4 CSの価格は123,500ドルに設定され、M4 コンペティションの88,300ドルからは大きく価格が上昇しているようですね(M4はフェイスリフトによってややラグジュアリー方面にベクトルが振り分けられており、CS系との差別化が図られているようだ)。

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BMW M4 CSのプロモーション動画はこちら

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参照:BMW

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