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BMWが新型1シリーズを発表。ガソリン車から「i」が消える新命名法則採用第一号、最新かつ未来へと向かうディティールを採用

BMWが新型1シリーズを発表。ガソリン車から「i」が消える新命名法則採用第一号、最新かつ未来へと向かうディティールを採用

| 一見するとこれまでのBMWらしからぬ斬新なデザインを持っているが、「アク」はそこまで強くない |

全般的に見てなかなかに魅力的なデザインである

さて、BMWが新しい1シリーズをついに発表。

本国では118d、120d、120、M135 xDriveといった展開となり、BMWはこれを第4世代の1シリーズと呼ぶものの、実際にはフルモデルチェンジではなく、メカニズム的には先代1シリーズの「大幅アップデート版」にとどまります。

その一方、この新型1シリーズはBMWにとってのひとつのターニングポイントとなり、というのもガソリンエンジン搭載モデルで「i」を廃止した最初のニューモデルとなるためで、今後発売されるモデルにおいては電気自動車にのみ「i」が使用されるという新戦略が反映された先駆的モデルでもあるわけですね。

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BMWは2025年のノイエクラッセから命名法則を変更するようだ。例えば3シリーズのガソリン車だと330、EVだとi330となり、両者とも「3シリーズ」と呼ばれるもよう
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新型1シリーズのディティールはBMWの未来を示している

最近のBMWは何かと物議を醸すデザインを採用することが多いものの、この新型1シリーズは「むしろ控えめ」。

これはおそらく「万人受け」を狙ったためだと思われますが、ヘッドライトとキドニーグリルがややコンパクトかつスリムに、そしてキドニーグリルは「連結スタイル」へ。

明確なプレスラインが存在するものの、段差は意外と少なく、キドニーグリルのフレームも「レス」なため、全体的には滑らかでシンプルな印象です。

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テールランプは新型X2同様の意匠を持ち、そして新しい命名法則の導入とともに「135」のフォント(というか文字のバランス)が変更されています。

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そして新解釈によってデザインがなされたホフマイスターキンクには「1」の文字。※ルーフとリアウイングにおける「塗り分け」が新しい

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BMWが新型X2を発表。先代の失敗を活かしてX4/X6風のクーペスタイル風SUVへとコンセプトを変更し、最新の内外装デザインが与えられた魅力的なモデルへと成長
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新型BMW 1シリーズのボディサイズは全長4,361ミリ(先代よりも42ミリ長い)、全幅1,800ミリ、全高1,459ミリ(先代よりも25ミリ高い)。

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118d/120dには2.0リッター4気筒ディーゼルエンジン(148馬力/161馬力)が搭載され、ガソリン版の120に搭載されるのは1.5リッター3気筒エンジン(168馬力)。

0-100Km/h加速は118dでは8.3秒、120dだと7.9秒、120では7.8秒だとアナウンスされています。

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トップレンジは「M135 xDrive」 で、こちらに積まれるのは2.0リッター ターボチャージャー付き4気筒エンジン(欧州市場では296馬力、その他の地域では312馬力)、0-100km/h加速は4.9秒、最高速は電子的に制御される250km/h。※欧州仕様にずっと(20年間)用意されていたマニュアル・トランスミッションが廃止されている

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M135 xDriveにはMスポーツ パッケージ、Mスポーツ デザインパッケージ、Mテクノロジーパッケージなど、さまざまな「M」パッケージが用意されていますが、現時点では「(数字3桁ではなく)数字1桁のMモデル」が登場するのかどうかはちょっとナゾ。

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ちなみにこちらは「M135」ではないグレードの1シリーズですが、おそらくはMスポーツパッケージが付与されているものと思われます。

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フロントはこう。

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キドニーグリルのルーバーは「縦と斜め」を組み合わせるという珍しいもので、しかしこれは2021年に発表された「iサーキュラー・コンセプト」に使用されていた意匠ですね。

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新型BMW 1シリーズのインテリアはこうなっている

そして新型1シリーズのインテリアに目を移すと、おなじみの10.25インチのデジタルメーター、そして10.7インチのインフォテインメント ディスプレイが装備され、どちらも1つの”カーブパネル”に収められています。※こちらはM135

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なお、モニターの下にはLEDによる証明が見えますが、これは新型ミニ・カントリーマンのダッシュボードにヒントを得たものかもしれません(BMWはフェイスリフト=LCI版の3シリーズでもインテリア照明を強化している)。

もちろんApple CarPlayとAndroid Autoの接続が可能で、計器パネルとセンターコンソールから多くのボタンを削除し、よりすっきりとしたすっきりとした外観を実現しています。

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すべての新型1シリーズ には、レザーフリーのインテリアと特別なアンスラサイト・アークトゥール・ファブリック、ワイヤレス・スマートフォンストレージ・エリア、デュアルゾーン・オートエアコン、アンビエントライトが標準装備され、ヘッドアップ ディスプレイ、パノラマ ガラス ルーフ、ハーマンカードン製オーディオ システムはオプション扱い。

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BMW は、自動運転および駐車システムの範囲を拡大しており、主な標準装備には前方衝突警告、車線逸脱警告、交通標識認識、リバース補助付きパーキングエイドなどがありますが、グレードによっては追加にてステアリングアシスト、ストップ アンド ゴー付きアクティブ クルーズ コントロール、パーキングエイド・プロフェッショナル(スマートフォンを使用してクルマを遠隔で駐車できる)をオプションにて選択可能。

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新型1シリーズのデリバリーは(欧州だと)10月に開始されるそうですが、現時点では価格含む詳細情報が公開されておらず、追ってなんらかの発表が行われるものと思われます。

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参照:BMW

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