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BMWがM3とi3にリコール発表。M3はバッテリー、i3はガソリンエンジン(謎)関係に問題

2017/04/30

BMWがM3とi3にリコール発表。
M3はすでにリコールとして届け出ていた内容ですが、今回対象車種が拡大したために再度届け出た、とのこと。
製造期間は平成21年12月9日~平成23年9月28日、対象形式はABA-VA40、CBA-VA40、ABA-WD40、CBA-WD40の四つ(合計513台)。

内容としては車両の電装部品へと電力を供給る「パワーディストリビューションボックスとバッテリーとを接続するプラス側ケーブルにおいて、コネクターのメッキ処理は不適切なため、腐食が発生し接触抵抗が増大」というもの。
こうなるとディストリビューションボックスから電力が十分に供給できず、最悪の場合は走行中にエンジンが停止する、としています。

なお実際に問題が発生したのはゼロ、判明したのは「市場からの情報」。
今回のリコール対象とは製造期間が異なりますが、ぼくが過去にBMW Z3に乗っていたころ、これと似た症状が出て実際にエンジンが停止したことがあります(端子の接触が悪くなつ、通電したりしなかったり。そのためメーターもついたり消えたり、エンジンもガクガクとノッキングして恐ろしかった)。

もう一件はBMW i3のリコールで、対象形式はDLA-1Z06、製造期間は平成25年11月19日 ~平成28年12月16日。
対象台数は1500台程度となっており、内容は発電を行うレンジエクステンダー(BMWモトラッドのバイク用エンジン)にて蒸発ガスをキャニスターからエンジンに送るホールの配置が不適切で、これが電源ケーブルと干渉する模様。

最悪の場合、干渉によってホースが破損し、蒸発ガスが漏れ、そのガスが触媒など高温部分に触れると火災に至る、とのこと。
対策としては干渉防止プロテクターを装着し、もし破損している場合はホースを取り換える、としています。

これはすでに米国ではリコールが実施されており、「EVなのにガソリンエンジン関連のリコール?」と話題になったものですね。


関連投稿:BMW i3にリコール(北米)。EVなのに「燃料漏れ」←???

BMW i3に北米でリコールが発生。
なんとEVにもかかわらず「燃料漏れ」のおそれとしていますが、これはレンジエクステンダー(発電用エンジン)搭載車両において燃料ラインとバッテリーのケーブルとが擦れ、その部分から燃料が漏れる可能性がある、としています。
※今のところこれが発生した例、事故に繋がった例はない

なお北米においてBMW i3は25,123台、全世界では7万台を販売していますが、そのうちどれくらいがレンジエクステンダーを備えているのか不明。
現時点で日本でのリコール発表は無いものの、販売の大半がレンジエクステンダーだと報じられており、さらには世界的なリコールとなると「かなりな台数」となりそうですね。

今回のリコールは非常に稀なケースだとは思いますが、今後EVが普及してゆくと「これまでにない」ような例のリコールが増えてくるのかもしれません。

関連投稿:BMW i3にリコール。Pレンジに入らない、Pレンジを解除できない可能性

BMW i3にリコール。
電動パーキングブレーキのアクチュエーターの問題で、Pレンジに入らない、またはPレンジに入れた後に解除できない可能性がある、とのこと。

どの程度の頻度で発生するのかは不明ですが、これは交換しておいたほうが良さそうですね。

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