コンセプト継承の正統派。新型ウニモグを工業デザイナーが考えた
デザイナー、David Voltnerさんの考えた新型(派生?)ウニモグ、「Mercedes-Benz Unimog - Sherpa」。
この発想はなかったわ、という感じで「乗車する」ことは考えておらず、単に「荷物を運ぶこと」に特化した車両。
しかし「ウニモグ」としての走破性は備えている、という面白いコンセプトです。
メルセデス・ベンツ・ウニモグはこんな車
「ウニモグ」は「Universal-Motor-Gerät」の略でUNIMOGということになり、このドイツ語を日本語にすると「多目的動力装置」。
そのルーツは1946年にまで遡れますが、基本的には走行を目的としているというよりは運搬を目的としていて、「道なき道」へと分けいいって資材を運んだり、という用途が想定されているようです。
災害時の救助車両、工作車両、軌陸車などにも使用されており、用途に応じて多種多様なバリエーションが存在。
漫画「エリア88」に登場したことでも知られます(ぼくはそこで知った)。
これが新型ウニモグ「ウニモグ2030」だ
そこでデザイナーの考えた新型ウニモグですが、「通常の車が走行できないところへ行き、人々を助ける(そして普通の道を走ることは考えていない)」という現行車両の役割を完全に継承。
サイズこそは小さくなっているものの、雪山のクライミングに必要な装備を収めることが出来るカーゴスペースを持っています。
「顔が大事!」とトランプ大統領が言うとおり、ルックスにはこだわった模様。
メルセデス・ベンツのエンブレム「スリーポインテッドスター」も未来っぽいものへと変更されています(これまでも何度か変更されているので、将来的にこういった変化もあるのかも)。
自動的に帰還する機能も装備。
かなり異色のコンセプトカーといえ、しかし着眼点が非常にユニークな作品ですね。