| まさに珍車。959のラリー仕様と同じロスマンズカラー |
ポルシェ・ミュージアムに展示されているメルセデス・ベンツGクラス。
なぜポルシェの博物館にベンツ?という感じですが、このメルセデス・ベンツGクラスにはポルシェ製のV8エンジンが積まれている、とのこと。
このエンジンは928 S4に積まれていた5リッターとなり、316馬力を発生。
ポルシェとメルセデス・ベンツは意外と関係性が深い
製造されたの1985年で、これはエジプトにて開催された「ファラオ・ラリー(ダカール・ラリーのようなものらしい)」に参戦するポルシェ959のサポートとしてポルシェ自身が改造を行ったもの。
当時もちろんポルシェは「カイエン」を発売しておらず、959のサポートをどうしようかと考えたのだと思われますが、その中で白羽の矢を立てたのがメルセデス・ベンツGクラスで、しかし「あの」959についてゆくにはパワー不足だと判断してエンジンスワップを行ったのかもしれません。
実際のところ959をしっかりサポートし、優勝した959についてフィニッシュラインを超えたとされていて、相当なパフォーマンスを持っていることもわかります。
動画を見ると、確かにエンジンはポルシェ製のV8。
サイドにはポルシェのエンブレム(結構控えめ)。
説明には「Mercedes-Benz 280 G V8 Porsche」。
なお「メルセデス・ベンツとポルシェ」と聞いて思い浮かぶのはE500ですが、これはメルセデス・ベンツがが1991〜1995年にかけて販売したハイパフォーマンスセダンで、「ポルシェが開発したメルセデス・ベンツ」として知られる車。
きっかけとしてはSL500の4ドアバージョンを発売してほしいという要望がメルセデス・ベンツの主力である北米市場から出てきたことで、メルセデス・ベンツはこれを自社ではなくポルシェに開発を委託。
ポルシェがハイパフォーマンスカーの開発に長けていたということもあるかと思いますが、当時ポルシェは経営不振に陥っており、それを助ける(仕事を与える)という意味合いがあった、と言われています。
ポルシェとメルセデス・ベンツは「同郷」と言えるほど本社が近く、お互いの博物館にて「ポルシェ・ミュージアムを訪問すれば、メルセデス・ベンツ・ミュージアムの料金を割引、またその逆」というキャンペーンも行っていたくらい。
要するに「仲がいい」会社だと言えますが(その割にメルセデスAMGはポルシェに喧嘩を売っている)、そういった経緯から生まれたのが「E500」。
こちらもエンジンは5リッターV8、出力は326馬力(シートは4脚ともレカロ)となっています。
それでは動画を見てみよう
こちらがその「ポルシェのエンジンを積んだメルセデス・ベンツGクラス」を収めた動画、「Mercedes-Benz 280 G V8 - New tracks. Every Destination. Always Porsche. - Porsche Museum St」。
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