| これでポルシェ・パナメーラを完膚なきまでに叩きのめすことができる |
メルセデスAMG GT 73と見られるプロトタイプが目撃に。
2000年代はじめにメルセデスAMGは7.3リッターV12を搭載する「73」シリーズを展開していましたが、その後しばらく「73」は欠番となっています。
ただ、その後AMG GT 4ドアクーペが登場するに際して「800馬力オーバーのハイパフォーマンスモデルが発売される」というウワサが流れるもこれは実現せず、またしばらくして「800馬力のAMG GT 4ドアが発表され、このニューモデルに対し、久しぶりに”73”という名称が与えられることになる」という話が登場。
そして今回目撃されたプロトタイプが「AMG GT 73」ではないか、というわけですね。
現在のメルセデスAMGが採用する命名法則は以前とは異なる
なお、最近のメルセデスAMGの命名法則としては、以前と異なって数字が排気量を表すのではなく、「その排気量が実現する馬力相当」「その数字から連想できる馬力」を提示。
よって、今回「73」バッジが復活したとしても、それは「7.3リッター」ではなく、7.3リッターのエンジンが発生するであろう出力や、730馬力近辺の出力を持つモデルを表すことになります。※一説では「83」という名称になるとも言われている
現時点でこのメルセデスAMG GT 73のスペックは不明ですが、4リッターV8ツインターボ+ハイブリッドシステムとなるであろうことは確実で、ポルシェ・パナメーラ・ターボSハイブリッド(686馬力)を射程圏内に収めることになりそう。
ただ、上述のように、本来であればAMG GT 4ドア発表時の「目玉」となるはずだったものの、おそらくはハイブリッドシステムの開発がうまく進まず、遅れてのデビューとなったのでしょうね。
なお、今回のスパイフォトを見るに、メルセデスAMG GT 73と思われるプロタイプのデザインは「GT63」とほぼ同じ。
にもかかわらず前後に偽装があるのは「バンパー内のトリムなどのカラーが微妙に異なる」ためだと思われます(メルセデスAMGは、こういったトリムにてモデル間の差別化を行う)。
スペックもわからないのでパフォーマンスについてもうかがい知ることはできませんが、メルセデスAMG GT 63の630馬力をゆうに超えることを考えるに、もしかすると0-100km/h加速につき2秒台に入れてくる可能性があり、さらにはニュルブルクリンクのタイムもぐっと縮め、現在メルセデスAMG GT 63の持つ7:25.41から、 ジャガーXE SV プロジェクト8の持つ7:18.361に迫る、もしくは上書きしてくる可能性もありそうです(そうなれば4ドアサルーン世界最速)。
現在セールス面ではポルシェ・パナメーラの後塵を拝するメルセデスAMG GT 4ドアシリーズですが、打倒パナメーラはメルセデス・ベンツの悲願でもあり、圧倒的なパフォーマンスを持って優位に立つことで販売にはずみを付けたいのでしょうね。
ちなみにこのメルセデスAMG GT 73の存在はもはや「公然の秘密」でもあり、メルセデスAMG自らが動画内に登場させており、音もなく加速する様子が公開されています。
【動画】ついに800馬力オーバーのメルセデスAMG GT 4ドクーペ、「ポルシェ・パナメーラ・キラー」発売?モーターにて加速する様子が公開
VIA:Motor1