| フロントバンパーにはカナードつき |
メルセデス・ベンツはつい最近、マニュアル・トランスミッションの廃止を含む大規模な再構築計画をアナウンスしたところですが、それに伴い開発部門の人員も大幅に削減する模様。
ちょっと前にはガソリンエンジンの新規開発をストップしたとも発表されており、さらには「増えすぎた」車種削減についても触れています。
なお、車種についてはコンパクトクラスのスリム化、そしてプレミアムクラスのスリム化も行われることになり、プレミアムクラスだと新型Sクラスには「クーペ」「カブリオレ」がラインアップされず、かわりに新型SLがこれらを兼ねることになり、さらに新型SLは次期メルセデスAMGと共同開発されるているため、これだけでも相当なコストが節約できそう(今となっては、なぜそんなに車種を増やしてお金を費やしてきたのかが不思議に思えるほど)。
そのルックスはたしかにメルセデスAMG GT的
今回目撃されたプロトタイプはやや偽装が薄くなっており、なんとなくボディ形状が把握できるようになっていますが、そのスタイルはAMG GT的。
これまでのSLに見られた鋭いスタイルよりもコンパクトに見えますが、これは「新型SLは、300SLに近くなる」と言われた通りに大幅な路線変更を図るためなのかもしれません。
そして今回のプロトタイプは前後のホイールが異なりますが、最近のメルセデス・ベンツの試作車にはけっこう多い仕様です。
ルーフは「ソフトトップ」へと変更されるはずで、しかし「ハードトップ風」のカモフラージュがなされていますね。
なお、先日公開された公式ティーザー画像でも見られた「謎のルーフレールのような出っ張り」が確認可能。
市販時に、これはなんらかの役割を持つ構造として採用されるのか、それとも試作車のみのカモフラージュなのかは不明です。
そのスタイルは古典的?
フロントフードは長く厚く、逆にリアはさほど高くなく、つまりはウェッジシェイプではなく古典的な「ロングノーズ ショートデッキ」なスタイルを持つようです。
ウエッジシェイプというとフェラーリやランボルギーニのようなミドシップスーパーカーに良く見られる例ですが、最近はフロントエンジン車であってもウェッジシェイプを強調する例も。
ただ、せっかくフロントエンジンを持つのであれば、「フロントエンジンにしかできないスタイル」を採用した方が良いのかもしれず、メルセデス・ベンツは他社との差別化としてこの古典的なスタイルを採用したのかもしれません。
テールランプはおそらく完成に近い状態だと思われ、その形状は「細長い三角形で、下辺がさがっているという”最近のメルセデス・ベンツに共通する”デザイン」ですね。
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参照:Motor1