次世代メルセデス・ベンツSクラスは「ガソリン、EV」が統合されてEQSが廃止とのウワサ。EQSは不人気につき「1世代限り」で消滅することに

｜　つまりメルセデス・ベンツは「BMW同様」の方法を採用すると考えて良さそうだ　｜

電動化シフトに関してはほとんどの自動車メーカーで「思い通りにはゆかなかった」ことが多いもよう

さて、先日はメルセデス・ベンツEQSの販売が大きく減ってしまい生産シフトを縮小したという報道がなされていますが、今回は「EQSが終了となり、次世代Sクラスに内燃機関バージョンと電動バージョンが用意される」との情報。

これはつまりBMWが「7」にガソリン版の7シリーズ、そしてEV版のi7とを用意しているのと同じ手法であり、次期Sクラスは「ガソリン版」「エレクトリック版」ともに同じプラットフォーム、そしてほぼ同じ外装を持つということを意味します。

こうなることはなんとなく予想できていたが

ただしこの「前兆」ともいえる出来事もあり、それは「EQSのフェイスリフトにて、それまでEQ顔だったEQSのフロントマスクが、ガソリン版Sクラスっぽくなった」ということ。

つまりメルセデス・ベンツは「EQっぽさを消したほうが売れる」と踏んだのだと考えてよく、今後両者を接近させることも予感させていたわけですね。

なお、この「次世代Sクラスが共通になる」という情報はほかならぬメルセデス・ベンツCEO、オラ・ケレニウス氏によってもたらされたもので、同氏いわく「将来的には、内燃機関と電動の2つのSクラスが登場する」「このフラッグシップのガソリンバージョンとEVバージョンは内外のデザインが類似している」。

ただ、非公式の情報では（BMWとは異なって）次世代Sクラスでは「ガソリン、EV」にてプラットフォームが異なるという話もあり、EV版SクラスだとMB.EA Largeアーキテクチャ、ガソリン版Sクラスでは（現行Sクラスにも採用される）MRAハードウェアの最新版がベースとなるという説も。

実際のところ、オラ・ケレニウスCEOは「MB.EA プラットフォームが廃止される」という噂を否定したこともあって、まだまだどうなるのかはちょっとわからない、というところですね。

仮に「プラットフォームが異なる」となると、双方の姿は類似したものになるといえど「EV専用プラットフォーム」だとAピラーを前に出してホイールベースを長く取ることが可能となるため、両者のシルエットはやや異なるものとなるのかも。

加えて「スケートボード型シャシー」構造、そして燃料タンクを配置する必要がないために室内空間が大幅に拡大されることも推測でき、これら二車は「似て非なるもの」となりそうです。

この「次世代Sクラス」は2030年頃に登場すると見られ、詳しい情報についてはもう少し先にならないとわからないのかもしれませんね。

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参照：Autocar