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「メルセデス・ベンツ」と「マイバッハ」「AMG」に積まれるエンジンは同じ形式であっても何かが違う?その相違と特別感、あるいは共通点とは

メルセデス・マイバッハGLSを見てきた!さすがはメルセデスが「芸術品」とまで言うだけあって細部にまで入念な仕上げが施されている
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| マイバッハとメルセデス・ベンツ/AMGのエンジンにおける共通点と違いとは? |

やはり「マイバッハはマイバッハ」であった

超最高級車市場で圧倒的な存在感を放つブランド「メルセデス・マイバッハ」。

その歴史は1880年代にゴットリーブ・ダイムラーと共に世界初のガソリンエンジン二輪車開発に貢献したヴィルヘルム・マイバッハにまで遡ることが可能です。

2002年の「マイバッハ 57/62」による復活を経て、現在ではメルセデス・ベンツのサブブランド(最上級グレード)としてSクラス、GLS、SL、EQSなどを展開していますが、「ずっと高額なマイバッハのエンジンは、普通のメルセデス・ベンツやメルセデスAMGと何かが違うのか?あるいは同じなのか?」という疑問を持つ人も多いかもしてません。

結論から言えば「同じV8エンジンであっても基本アーキテクチャを共有しつつ味付けが異なり、V12はマイバッハだけの特別品」。

ここでその内容を見てみましょう。

メルセデス・マイバッハ S680ヴァージル・アブローのリア
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この記事の要約

  • V8エンジンは基本共通:マイバッハのV8(SL 680やGLS 680など)はAMGモデルと同じ「M177 / M177 EVO」4.0L V8ツインターボ構造を採用。
  • チューニング思想の違い:AMGが鋭いレスポンスとスポーツ性能を追及するのに対し、マイバッハは極上の滑らかさと静粛性に特化。
  • 唯一無二のV12エンジン:S 680に搭載される6.0L V12ツインターボ(M279)は現在マイバッハ専用であり、通常のメルセデス・ベンツやメルセデスAMGを通じての購入は不可能。

マイバッハ現行ラインナップのエンジン構成とメカニズム

現在ラインナップされているマイバッハの内燃機関モデル(Sクラス、GLS、SL)におけるパワーユニットの仕様は以下の通りとなっていて・・・。

V8モデル:AMG譲りのパワーとマイバッハ独自のシルキーさ

メルセデス・マイバッハ SL 680やGLS 680、S 580に搭載されているV8エンジンは、基本的にメルセデスAMGのハイパフォーマンスモデルにも採用されている「M177」シリーズ(4.0リッター V8ツインターボ)がベースとなっています。

  • マイバッハ SL 680:SL 63 AMGと同じM177エンジン(577馬力)を搭載。
  • マイバッハ GLS 680:進化型のM177 EVOエンジン(603馬力)を搭載し、AMG GLE 63 SやGLS 63と同等の構成を持つ。

ただし同じハードウェアを使用しながらも、マイバッハはスロットルレスポンスや変速制御を極限までマイルドに整え、乗員にショックを感じさせない「極上の滑らかさ」を実現している、という違いがあるのだそう。

メルセデス・ベンツ「AMG」のバッジ
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V12モデル(M279):メルセデス陣営最後の12気筒

マイバッハ S 680(および防弾仕様のS 680 Guard)にのみ搭載されているのが、6.0リッター V12ツインターボ「M279」エンジンで、かつてAMG S 65やS 600に搭載されていたV12エンジンは、排ガス規制やダウンサイジングの波により標準のメルセデス・ベンツやAMGラインナップから姿を消しており、現在、新車でメルセデス製の純粋なV12エンジンを手に入れられるのはマイバッハ S 680のみというプレミアムな位置付けになっています。

メルセデス・マイバッハ S680ヴァージル・アブローのリア
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マイバッハ、AMG、標準モデルの主要スペック比較

マイバッハと他のメルセデスモデルにおけるエンジンスペックと共有状況のまとめは以下の通りとなっており・・・。。

モデル搭載エンジン最高出力 / 最大トルク主な特徴・エンジン共有状況
マイバッハ S 680 4MATIC6.0L V12 ツインターボ (M279)621 hp / 1,000 Nmマイバッハ専用。現在他のメルセデス車には非搭載のフラッグシップ
マイバッハ GLS 680 4MATIC4.0L V8 ツインターボ (M177 EVO)603 hp / 850 NmAMG GLS 63等と基本構造を共有。静粛性と滑らかさを重視したセッティング
マイバッハ SL 6804.0L V8 ツインターボ (M177)577 hp / 800 NmAMG SL 63とエンジン骨格を共有。上質なオープンGTとしてチューニング
メルセデスAMG S 63 E PERFORMANCE4.0L V8 ツインターボ+モーター791 hp (システム総合)AMG独自のハイブリッド。超高レスポンス&ハイパワー仕様
メルセデスAMG GT 63 Proのリアバッジ
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なぜマイバッハはメルセデス・ベンツ製エンジンを共有するのか?

専用設計の独自エンジンを作らず、メルセデス・ベンツの既存ユニットを活用する最大の理由は「開発コストと経済的合理性」にあり、自動車業界において、年間数千台程度しか生産されないハイエンド超高級車のためにゼロからエンジンやプラットフォームを新開発するのは、莫大なコストがかかり現実的ではないというのがその理由。

これは他のグループでも一般的な手段でもあり、例えばフォルクスワーゲングループではアウディRS6、ポルシェ・パナメーラ、ベントレー・コンチネンタルGT、ランボルギーニ・ウルスが同じV8エンジンブロックを共有し、BMWグループにおける「アルピナ(Alpina)」のプロダクト手法もこれに非常に近いアプローチです。

そしてメルセデス・ベンツにおいては、基本性能が非常に高いメルセデスやAMG製エンジンをベースにすることで高い信頼性と世界中での均一なメンテナンス性を確保しつつ、マイバッハという最高級ブランドを成立させているということになり、しかしそのブランドのキャラクターに合わせて「仕立て」を変えることによって「似て非なるもの」としているわけですね。

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知っておきたいV12エンジンの系譜

マイバッハ S 680に搭載される「M279」エンジンのルーツは古く、かつてのM275エンジンにまで遡ります。

また、このV12エンジンの血統(M158など)は、数億円クラスのハイパーカーで知られるイタリアの「パガーニ(Pagani)」にも供給されてきたという歴史があり、メルセデス・ベンツのV12は世界最高峰の高級車だけではなく、世界最高峰のハイパーカーをも支える極めてポテンシャルの高いパワーユニットということに。

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結論:合理的なエンジン共有が維持する「最後のV12ラグジュアリー」

マイバッハが標準のメルセデスやAMGとエンジンを共有することは決して手抜きではなく、現代の自動車製造における必然であり生存のための知恵とも言えるもの。

V8モデルにおいては最新のAMGテクノロジーによる高い信頼性と静粛性を享受でき、S 680においては世界的に絶滅危惧種となったV12エンジンの官能的なフィーリングを今なお味わうことで排他性を確立し、これが「ブランドの意義と価値」へと繋がえることに。

グループ内の資質を最大限に活用しているからこそ、ぼくらは今も「マイバッハ」という特別なエンブレム、そしてその圧倒的なラグジュアリー世界を堪能できるというわけですね。

そしてこのV12エンジンは「売れば売るほど」メルセデス・ベンツの「1台あたりのCO2排出平均」を引き上げることになり、よってCAFE規制による罰金もそのぶん高くなってゆくはずですが、それでもV12エンジンを存続させるということは、「それだけの意味がある」からだと考えられます。

メルセデス・マイバッハ S680ヴァージル・アブローのエンブレム
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参照:jalopnik

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