メルセデス・ベンツは最近「Eクラスクーペ」を発表しましたが、これはまさに「CクラスとSクラスクーペとの中間」。
現行世代に入ってからメルセデス・ベンツは命名則を変更したほか、外観の金太郎飴化を図っており、セダンはセダン特有の、そしてクーペはクーペ特有のテールランプが(クラスを超えて)与えられることに。
それはSUVにおいても同じで、GLEとGLEクーペもC/E/Sクラスと同様の文法にのっとっていますね。
上の画像はEクラスクーペですが、こちらはC/Sクラスクーペ。
ボディサイズによってグリルやヘッドライトと車体とのバランスの差異、エアインテーク形状の差異はあるものの、イメージ的には同じと言って良さそうです。
こちらはC/E/Sクラスクーペのリア。
クーペモデルは横長のテールランプが共通となりますが、Sクラスクーペには高級感を出すためのクロームパーツが付与されています。
内装。
やはりイメージはよく似ていますが、エアコン吹き出し口のルーバーや数など、結構細かい差異があることがわかります。
こうやってみると、金太郎飴といえどもBMWとは異なり、「雰囲気を似せただけで、それぞれのモデルは固有のパーツとデザインを持っている」ことがわかり、金太郎飴化はコストダウンのためではなくブランディングの一環で、むしろコストがかかっている、ということに気づきかされることに(これはちょっと意外だった)。
テールランプも同様で、同じような形状に思えますが、実際は細かい違いがある模様。
サイドビューも同じ。
ルーフラインやトランクリッドの形状がよく似ていながらも、それぞれのモデルごとに調整されており、破綻のないデザインとなっていることがわかります。
こうやって比較すると、改めてメルセデス・ベンツのデザイン力の高さがわかりますね。
参考までにこちらはCクラス、Eクラス、Sクラスセダン。
テールランプはクーペの横型に対し、「縦型」に。
なおオフィシャルフォトについて、「どの角度から写す」というのは決まっていないようですね(メーカーによっては必ず同じ角度から写しているものもある)。
これはそこに考え至らなかったのではなく、(各モデルで統一感を出しながらもデザインを最適化していることを考えると)それぞれのモデルで「最も美しく見える」角度をオフィシャルフォトとして採用しているものと思われます。
SUVである「GLE」もクーペになるとC/E/Sクラス同様にテールランプが横長に。