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ポルシェ「918スパイダー後継はニュルのタイム6分30秒が必達目標だ。そのためにパワートレーンにもこだわらない」

2018/12/05

| ポルシェは918スパイダー後継に高いチャレンジを課す模様。フルエレクトリックも? |

英国Autocar報じるところによると、ポルシェは次世代ハイパーカーの開発を考えていて、つまりこれは918スパイダーの後継ということになりますが、「ニュルブルクリンクのラップタイム6分30秒」を目標としている、とのこと。
なお、ポルシェ918スパイダーは限定モデルながらも「量産車としてははじめてニュルブルクリンクのラップタイム7分を切った」車であり、当時6:57.00というタイムが発表された際には「何かの間違いでは?」という意見も出たほど現実離れしたパフォーマンスを誇った車でもあります。

その後はランボルギーニがアヴェンタドールSVにて7分を切り、さらにウラカン・ペルフォルマンテにて6:52.01というポルシェ918スパイダーを凌駕するタイムを記録すると、すぐさまポルシェは911GT2RSで6:47.3でこれを更新し、そしてまたランボルギーニがアヴェンタドールSVJにて6:44.97というタイムを出すとポルシェはこれまた(改造車ですが)911GT2RS MRにて6:40.3というタイムで周回するなど、すごい勢いでタイムが書き換えられているのがここ最近の状況です。

ポルシェはニュルブルクリンクのタイムに固執

なお、ポルシェは「抜かれたら抜き返す」という姿勢でもわかるとおり、ニュルブルクリンクのタイムについては非常に重きを置いていて、これは市販車だけではなくレーシングカーにおいても同様。

ポルシェはレーシングカーとしても1993年に「ポルシェ956」で6:11.13というコースレコードを樹立していますが、今年になって「ポルシェ919ハイブリッドEvo」にてその記録を上書きする5:19.55というタイムを叩き出し、絶対的な王者として君臨しているわけですね。

そういった状況の中での「新型ハイパーカーでは6:30を目指す」ということになりますが、この「6:30」というのは必達のようで、ポルシェ曰く「そのためにはパワートレーンにはこだわらない」。
ただ現在はこの「918スパイダー後継」について具体的な案はなく、しかしポルシェは以前に「あらゆる面で918を超える車でないと発売しない」と語っているとおり、現在はまずブランド初のエレクトリックかー「タイカン」に注力し、まずはエレクトリック分野での可能性を探るのかもしれません。

そして「エレクトリック」という観点だと、ポルシェはリマックとの提携を発表していますが、918スパイダー後継はこの技術を使用し、「フルエレクトリック」となる可能性もありそう。

実際にポルシェは「エレクトリック」に大きく舵を切っているため、その方向性を明確にしたり、そのジャンルでの強みをアピールしセールスを有利にするためにも「エレクトリックハイパーカーでニュルブルクリンクを6分30秒で走る」ことは、ブランド運営上の視点からも「成しとげないければならない」チャレンジなのかもしれませんね。

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