| ポルシェがニュルブルクリンクで驚異的なタイムを記録 |
ポルシェ919ハイブリッドEVOがニュルブルクリンクにて5:19.55という異常なタイムを記録し、ポルシェ自身が持っていたコースレコードを更新した、と発表。
なお、これまでポルシェが保持していた記録とは1983年にニュルブルクリンク1000kmレース開催中にポルシェ956にて記録した6:11.13。
先日ニュルブルクリンクにてポルシェは「ポルシェ919ハイブリッドEVOとポルシェ956との顔あわせ」を実現させているものの、その際には「デモ走行」にとどまっており、記録には未挑戦だったのは記憶に新しいところです。
自身の記録を51秒も短縮
しかしながら今回はかつての自身の記録を51秒も短縮したことになり、この数字にはただただ驚かされるばかり。
なお919ハイブリッドEVOは「919ハイブリッド」をベースとするものの、ル・マンを撤退した今、もはやレースに出ることはないので「レギュレーションを無視した」改造を施したレーシングカー。
よって規定によって抑えられていたポテンシャルを解放した状態にあると言えますね。
なお、主な変更の内容としては「ダウンフォース53%増加」そして「39キロの軽量化」。
軽量化がわずか39キロというと少ないように思えますが、もともと「ギリギリまで」削られていたレーシングカーなので、そこからの軽量化は相当に難しかったのだろうと思われます(ジャッキやヘッドライトくらい?)。
出力についてはガソリンエンジン(V4)710馬力、エレクトリックモーター433馬力で「合計1143馬力」。
4月にはスパ・フランコルシャンにてルイス・ハミルトンがF1マシンで記録したコースレコードを更新しており、919ハイブリッドEVOはF1マシンよりも速いということを証明しましたが、とにかくそのパフォーマンスには驚かされるばかり。
今後、アストンマーティンは「ヴァルキリー」を発売する予定ですが、これはアストンマーティン曰く「F1よりも速い」というクルマ。
このクルマがニュルブルクリンクを走ったらどうなるのか気になるところで、同じくメルセデスAMGプロジェクト・ワンについてもその実力をどこかで示してほしい、とは思います。
なお、ポルシェはナンバー付きの「ロードカー」においても911GT2 RSにて「最速」記録を保持しており、文字通り”ニュルの王者”として君臨するブランドだと言えそう。
「SUV」「サルーン」というカテゴリにおいてはアルファロメオが「ステルヴィオ」「ジュリア」にてニュル最速を記録しているものの、これについてもポルシェは「カイエン」「パナメーラ」でそのうちに再挑戦するかもしれませんね。
↓こちらはコースレコード記録時のオンボード映像