| EVであっても”キーをひねる”伝統は守って欲しかった |
このところ相次いで目撃情報が寄せられるポルシェ・タイカン。
最近は鮮明なエクステリアのスパイフォトが公開されていますが、今回はインテリアを捉えた画像が登場しています。
この画像を見ると、これまでのポルシェとは大きく変わった、しかし一部ではポルシェっぽさも残したデザインに。
なお、ポルシェは未だに「キー(現在はギザギザのカギ部分を持ちませんが)もしくはデコイをひねってエンジンスタート」を行うことで知られ、それは”ポルシェの伝統だから”。※これは最新モデルの992でも同様
ただ、今回のタイカンだと、ついに「何かをひねる」ことはなくなったようで、車両の始動は単なる電源ボタンへと置き換わっているようです。
加えて「スポーツクロノ」も装着され、しかしダッシュボードに溶け込むように「なめらかな」装着方法がなされており、全体的にシームレスなデザインが用いられているようですね。
ここまでコンセプトカーに近いインテリアを持つとは思わなかった
そして室内全景を捉えた画像も公開に。
これを見るとダッシュボードからセンターコンソールへと「連続した」ラインを持っていることがわかります。
なお、このデザインは新型911とは反する方向性を持っていて、というのも新型911は「ダッシュボードとセンターコンソールを切り分けたから」。
911の場合は「初代911のデザインを復活させた」もので、過去のヘリテージを重要視した結果になりますが、タイカンの場合は「未来」を見る必要があり、よって過去のヘリテージにとらわれないデザインを持っているのかもしれません。
ちなみにこちらはポルシェ・タイカンの前身とも言える「ミッションEコンセプト」のインテリア。
ミッションEの発表は3年ほど前ではありますが、驚くほど(今回撮影されたタイカンの内装は)ミッションEに近いこともわかりますね。
なおタイカンのプラットフォームはEV専用設計でもあり、トランスミッションやプロペラシャフトを通すためのトンネルは必要ないはずですが、「ミッションE」ともども、けっこう大きなセンタートンネルがあるようにも。
これについては「ロールセンター適正化のため」にバッテリーをフロア全体にではなくトンネル内に集中させているためだと思われます。
多くのメーカーは「EVだからこそできる」フラットフロアを採用し、フロア全体にバッテリーを敷き詰めますが、EVとはいえども運動性能を追求したと思われ、このあたりは「さすがポルシェ」ですね。
VIA:TaycanForum