| ポルシェは911のバリエーションを拡大し続ける |
ポルシェが992世代の911になにやら「ダックテールスポイラー」を装着してテストを行っている模様。
ダックテールスポイラーといえば「ナナサンカレラ」として知られるカレラRSの外観的な特徴ですが、ポルシェはこれを一つの資産として認識していて、997世代にはダックテールを持つ「911スポーツクラシック(2009年/世界限定250台、日本には12台が入荷)」を発売しています。
新車時の販売価格は2740万円と非常に高価ではあるものの、ワイドボディ、ダブルバブルルーフ、フックスホイールといった数多くの特別装備が見られ、「価値の高い」一台となっています。
最近のポルシェは「レトロ志向」
なお、ポルシェは最近でも「911スピードスター」でレトロルックに回帰したり、ワンオフながらも「981ベルクスパイダー」を発表したほか、「917コンセプト」など過去へのオマージュとなるデザインを好んで用いる傾向も。
こういった傾向を鑑み、一部では「918スパイダー後継は、クラシカルなデザインになる」とも言われているようですね。
そういった風潮もあってポルシェが(限定なのか通常モデルなのかは不明ではあるものの)911にダックテールを装着したモデルを発売するというのは不思議なことではなく、むしろ「ありうる」とも考えています。
ただ、実際に登場するにしても、不明なのはその「立ち位置」。
もともとの「ナナサンカレラ」はレース参戦のためホモロゲーション取得用として発売されたモデルですが、現在だとそのポジションは「911GT3」が引き継いでおり、”新型ダックテールスポイラー装着モデル”がそこに入り込むのは難しそう。
なお、スパイフォトを見るに、フロントバンパー、リアバンパーは「ターボ系」。
フロントには横長基調のグリルを備え、リアにはナンバープレート下からのエア排出口があり、これは992世代の「ターボ」を名乗るモデルの一つの特徴だと言われています。
つまり、このダックテール装着の911は"ターボスペック"を持つと思われ、「911GT3」にて、シックなデザインを持つ「ツーリング」が導入されたように、「911ターボ」にもレトロなデザインを持つモデルが追加される、と考えて良いのかもしれませんね(もしくはオプションでこれが選択できるようになるか。ただしオプションだとエアロダイナミクスのバランスが崩れることになるので、やはり最初から装着された状態で発売か)。
次期911ターボSは650馬力?
そしてまことしやかに囁かれているのが、「新型911ターボSは650馬力を発生」。
ここ最近、新型911ターボ/ターボSのプロトタイプが頻繁に目撃され、しかもほとんどカモフラージュが解かれた状態。
つまり発表が近いということになり、650馬力を発生した上、4WDと8速PDKにて、「0-100km/h加速2.5秒」「最高速330km/h」という驚愕のパフォーマンスを発揮するのでは、という説が有力です。
VIA:Carscoops, Car and Driver