| ポルシェは”GT”をサブブランド化したいと考えている |
ポルシェ・カイエンクーペ「GT」と見られるプロトタイプがテスト中。
この名称は未定ではあるものの、かねてよりカイエン・クーペには「スポーツカー顔負けのハイパフォーマンスバージョン」が登場すると言われており、これがズバリそのクルマではないか、ということですね。
そしてこのプロトタイプがハイパフォーマンスモデルではないかと言われる理由は、そのテールパイプの位置。
通常のカイエン・クーペと同じ位置にもテールパイプが見えるものの、これは雪が張り付いていることでわかるとおり「ダミー(本物であれば熱で雪は溶ける)」。
そしてそれよりも内側にある楕円の構造物が実際のテールパイプだと考えられ、そしてこのポジションは「991世代の911ではスポーツエキゾーストが装着された場合のテールパイプ位置」。
よってこのカイエンクーペ試作車もスポーツ仕様エキゾーストシステムが装着された車両ではないかと考えられるわけですね。
カイエン・クーペGTについては諸説ある
ただ、このカイエン・クーペGTについては不明なところが多く(そもそもポルシェが正式になんらかのアナウンスをしたわけではない)、パワートレインについては「カイエン・ターボS Eハイブリッド」の670馬力を馬力にまでパワーアップさせたものを使用するという説、そしてランボルギーニ・ウルスと同じ4リッターV8ツインターボエンジンを積むという説も(そもそも、この4リッターV8ツインターボはポルシェによる設計でもある)。
ただ、いずれにせよ現行カイエンシリーズのいずれをも超えるパフォーマンスが与えられることは間違いないと目されていて、パワーアップの他に軽量化、サスペンションやブレーキの強化、内装では簡素化やバケットシート装着がいまのところウワサされるレシピです。
なお、ポルシェは現在新型911(992)のバリエーション拡充に重きを置いていると思われるものの、販売台数という側面だとカイエンのほうが重要度が高く、この「カイエン・クーペGT」については、けっこう早い時期に出てくるんじゃないかという見方もあるようですね。
スパイフォトを見る限りではテールパイプ以外は現行カイエン・クーペと同じようにも見えますが、本当に「GT」を名乗るのであれば、911のGT系同様にそのフロントバンパーは「ハの字」、つまりオメガデザインを採用するなど大きなデザイン的変更を加える可能性もある、と考えています。
そしてポルシェは「GT」を一つのブランドに育てたいとも考えているようで、このカイエン・クーペGTについては「GT5」という名称が与えられるんじゃないかという話もあり、しかし現状では「どれも確証はない」のが事実。
とにかく発表を待つしか無い一台でもあります。
VIA:Motor1