| ポルシェはときどきこういった茶目っ気を見せる |
ポルシェはスーパーボウル向けのプロモーション動画を公開していますが、その中に「未発表の新型911GT3がこっそり映っている」と話題に。
スーパーボウルは全米では最も視聴率が高いと言われるスポーツイベントで、放映中に流されるTVコマーシャルについては財力のある自動車メーカーが枠を獲得するのが通例となっています。
とくにメルセデス・ベンツ、ヒュンダイ(そのほかトヨタ、ホンダも)はスーパーボウル向けTVCMに注力しているといった印象があるものの、今回珍しくポルシェが「タイカン」を軸にしたコマーシャルにて参戦。
ポルシェはタイカンについて、これまでにないPR方法を採用
なお、ポルシェはタイカンの客層について「ミレニアル世代」を狙いたく、よってこれまでとは異なるプロモーション手法を採用。
たとえば「スター・ウォーズ」とのコラボもそのひとつで、日本だとバーチャルモデルimmaとのタイアップもその一つだと思われます(しかしそれほど押し出されているという印象はない)。
ポルシェがスター・ウォーズのためにデザインした戦闘機が公開!タイカンのライト、911のエンジンフード等が装着された”ポルシェっぽい”機体に
つまりポルシェは「タイカンに限って」これまでにない方法で人々に訴求しようとしているということになりますが、今回のスーパーボウル向けの宣伝もそういった傾向を表したものと考えて良さそうですね。
ポルシェのスーパーボウル向け動画はこうなっている
そしてここからはポルシェの公開したスーパーボウル向けプロモーション動画。
舞台はポルシェミュージアム、そして忍者がタイカンを盗み出すという設定です。
閉館したポルシェミュージアムにて、忍者がこっそりタイカンに乗り込んでパワーオン。
警備員がゲームに興じている間にこっそりタイカンを走らせます。
ピュアエレクトリックならではの「静かさ」もここでアピールしたいのかもしれません。
その後タイカンの盗難に気づいた警備員は大慌て。
急いでミュージアム内にあるポルシェに分乗して盗まれたタイカンを追いかけることに。
これが新型911GT3?
そして問題はここ。
リフトの上段にあるブルーの911が「新型911GT3」ではないかということですね。
ちょっとだけ拡大。
ホイールはセンターロック、そして大きなリアウイングから「ハイパフォーマンスモデル」であることがわかりますが、リアフェンダー上にインテークがないことから「911ターボではない」ということも推測可能。
なお、これまでに目撃されている新型911GT3のプロトタイプはこういったリアウイングを装着しており、なんらかの特殊な構造を持つのではと考えられているものの、今回のプロモーション動画ではステー部分がやや細く肉抜きされているように見え、ということは下のプロトタイプは「本来のステーに、カバーを張り合わせるように装着し、それをボルトで固定している」のかも。
その後舞台はポルシェミュージアムの外に移り、本社前のモニュメントをぐるぐる回って捕物劇が始まります。
警察も「いったい何事?」
盗まれたタイカンを追いかけるのは現行世代の911に加えて991世代の911GT2RS、それ以前の911ターボ、さらにはカレラGTや918スパイダー、さらには917といったレーシングカーまで。
ミュージアム内にあった手近なクルマで応戦するという設定なのでこれらのメンツは「当然」ではあるものの、なんとも豪華な顔ぶれを揃え、そして新型911GT3まで動画に登場させるというポルシェの「粋な計らい」には脱帽ですね。
VIA:Porsche