| シンガー製ポルシェ911はほとんどのオーナーが「手放さない」 |
ひとたび中古市場に出てくると「億」超えも珍しくないようだ
さて、ポルシェ911のレストモッドで知られるシンガー・ヴィークル・デザイン。
その高い芸術性、比類なきクラフトマンシップによってその地位を唯一無二のものとしていますが、製造に時間がかかることから納車までには膨大な時間がかかり、ちょっと前の報道では「納車まで14年待ち」とも報じられています(ただ、その後大規模求人を行い、生産能力を拡大しているので、少しはこれが短縮されているものと思う)。
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さらにはその技術やコンセプトがポルシェにも認められ、ポルシェから「公式に」エンジンが供給される(リビルトエンジンのみ)ことも決定しており、今後ますます期待がかかるところでもありますね。
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シンガー・ポルシェ911の売り物はなかなか出てこない
現在のところ、おおよそ週に1台程度のペースでは納車が進んでいるようで、これまでには「数百台」が顧客の元へと届けられていると考えられるものの、めったに売り物が出てこないのがシンガー・ヴィークル・デザイン製ポルシェ911。
すぐに「転売」がなされるエキゾチックカー市場において、これだけ手放す人が少ないということは「そのぶん(シンガー・ポルシェ911は)オーナーに強い愛着を感じさせるクルマ」に仕上がっていると考えて良さそうで、そのぶん中古市場に出てくると「非常に高い価格」がつけられるのもまた事実。
今回はデトロイトの中古車販売店からシンガー・ポルシェ911が売りに出されていますが、この車両はもともとカナダのオーナーに販売されたもので、現在のオーナーは2人めであり、そのオーナーを通じて今回売りに出されているということになるようです。
その価格は1億3000万円
そして今回販売されているシンガー・ポルシェ911の価格はなんと110万ドル(日本円で1億3000万円)となっており、文字通り「破格」といった値付けであり、シンガー・ポルシェの「新車」価格はおおよそ5000万円程度(顧客の指定したスペックで価格は大きく変動する)だと言われるものの、この価格でも購入する人がいると考えての値付けなのでしょうね(たしかに、以前に売りに出されていたシンガー・ポルシェも1億円を超えていた)。
この個体について、ホディカラーは「カイザーグレー」、そしてボディサイドにはライトゴースト仕様のストライプ、「PORSCHE」文字はバハマイエロー。
ほかの多くのシンガー製ポルシェ911と同じくヘッドライトベゼルやドアハンドル、ウインドウモールはマットチタン、エンジンフードの「911」「PORSCHE」文字やバッジはニッケル、そしてガソリン給油口はフロントフード中央へ。
版パレットボディカラー同色ではなくチタンカラー仕上げとなっているようですね。
搭載されるエンジンはシンガーによってカスタムされた4リッター自然吸気フラットシックス(390馬力)で、エンジンブロックそのものは964世代の911のものを流用し、そこへシンガー製のクランクシャフト、オイルポンプ、ピストン、シリンダー、コンロッド、カムシャフト、シリンダーヘッド、スロットルボディ、吸気システムをドッキング。
トランスミッションは6速マニュアルへと(5速から)置き換えられ、ブレーキにはブレンボ製のカーボンセラミックディスクが与えられています。
ちなみにパフォーマンスとしては0−100km/h加速3.3秒(MTにしては相当に速い)、0−160km/hまでは8.2秒。
インテリアカラーはダッシュボードやドアトリム上部が「ダークタバコ」、そしてシートやロワー部は「タバコオリーブ」、ステッチは「バハマイエロー」、ヘッドライナーは「アイボリー」。
5連メーターの中央に位置するタコメーターの文字盤はバハマイエローによるハイライトが行われ、センタートンネルやフロアはレザー張り、シートはコンフォート仕様という快適バージョンとなっています。
走行距離はわずか1,800kmにとどまり、新車コンディションといってもいい状態です。
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