| まるで未来志向のレンダリングの中から抜け出てきたかのようだ |
シンガー・ヴィークル・デザインはあらゆる手段で追手を突き放す
さて、ポルシェとのエンジン供給契約を締結し、ますます勢いが加速するカリフォルニア拠点のポルシェ911専門レストモッドカンパニー、シンガー・ヴィークル・デザイン。
それまではレトロ路線、空冷エンジンを積んだ初代911風のカスタムカーを(主に964世代の911をベースに)リリースしていましたが、今年の2月に突如として発表したのが未来志向の仕様を持つ「911ターボスタディ」。
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シンガーがまた「究極の」ポルシェ911レストモッドを発表!今回はなんと930ターボをベースにした「ターボ・スタディ」
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ポルシェ911ターボスタディ「第二弾」が登場
これは964世代の911を「930ターボ風」へとレストア+カスタムしたもので、今までのレトロ路線とは一線を画す「未来風」。
シンガー・ヴィークル・デザイン自身が「新しい章を開く」というだけあって、これまでとは全く異なるデザインやディティールを持っており、今までのシンガー・ヴィークル・デザインを模倣してきた多くのフォロワーを一気に突き放した、という印象です。
そして今回公開されたのが、その911ターボスタディの「2台め」であり、先に公開された「シンプルで、930ターボっぽい」個体とは異なり、さらに未来的でポップな仕様を持つクルマ。
ボディカラーはクールなターボレーシングホワイト、そしてそれに組みわせられるのはミントグリーンのような、しかしちょっとくすんだトーンを持つカラー。
これはボディ上のストライプやホイールのディスク部に使用され、ある意味では「現実離れした」印象を与えるように思われますが、まるで未来をテーマにしたレンダリングから抜け出してきたようなイメージも。
搭載されるエンジンは3.8リッター・ツインターボ(空冷フラットシックス)、出力は510馬力、トランスミッションは6速マニュアル、足回りにはスポーツキャリブレーションサスペンション、そしてカーボンセラミックブレーキシステムが装着されています。
フューエルフィラーキャップはシンガー得意の(フロントフード上の)センターマウント、ボディパーツだとフロントスプリッターにシャークフィンインテーク(ボディサイドのロッカーパネル風デザインのインテークを指しているのだと思う)、大型ダックテール式リヤスポイラー(エッジはヴィジブルカーボン)。
ちなみにこの車両では、911ターボスタディの最初の車両にあったバンパレットが装備されず、それもまた「未来的に見える」ひとつの理由かもしれません。
ポルシェ911ターボスタディのインテリアは「新鮮」
そしてこちらはこの911ターボスタディのインテリア。
「フルレザー+コンフォートシート」を持っていた1号車に比較してこちらの二号車は「ハウンドトゥース(千鳥格子)+バケットシート」。
シートシェルやセンターコンソール、リアに組まれたロールケージにはヴィジブルカーボンが使用され、一部カーペットや内張りが省かれる軽量仕様となっています。
シンガー・ヴィークル・デザインは「ル・マン・コミッション」も公開
そしてシンガー・ヴィークル・デザインは「ル・マン・コミッション」も公開。
こちらは今までの路線の「911レストモッド」ではあるものの、これまでには(おそらく)無かったレッドが特徴的。
ちなみにサイドのストライプや「PORSCHE」文字はホワイトですが、これは1970年のル・マン24時間にて、ポルシェ917Kが総合優勝を飾った際のカラーリング(23号車、ザルツブルグ/Salzburg)をイメージしているのだそう。※画像は918スパイダー
インテリアにもレッドが使用され、今までのシンガー製ポルシェにはない雰囲気を持っているようですね(ダッシュボードやドアインナーパネル、シート表皮もシンガーには珍しいアルカンターラ)。
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