【動画】ピュアエレクトリック版718ケイマン「Eパフォーマンス」速すぎ！グッドウッド・ヒルクライムにて1,037馬力を解き放つ

｜ ゼロヨン同様、サーキットでも「エレクトリックカーでないと勝てない」時代が来るのかも ｜

ポルシェは今回、エレクトリックスポーツカーの可能性を十分に示すことができたようだ

さて、ポルシェは718シリーズ、つまりケイマンとボクスターを次世代モデルから「電動化する」ことを公言していますが、そのプレビューとしてミッションR、そしてより現実的なモデルとして718ケイマンGT4 eパフォーマンスといったモデルも公開されています。

そこで今回ポルシェはこの718ケイマンGT4 eパフォーマンスをグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに持ち込んでヒルクライムを走らせていて、現地では911GT3 RS顔負けの走りを見せたとして話題になっており、エレクトリックスポーツカーの将来性を来場者に周知させることとなったもよう（そう考えると、ポルシェは適切な場を選んだと言っていい）。

ポルシェ718ケイマンGT4 eパフォーマンスとはどんなクルマなのか？

そこでこの718ケイマンGT4 eパフォーマンスを振り返ってみたいと思いますが、これは718ケイマンGT4クラブスポーツの車体へとミッションRのエレクトリックコンポーネントを移植したもので、ミッションRと同じく前後アクスル（車軸）に1つづつエレクトリックモーターを搭載し、クオリファイモードでは735kW（1,000PS）以上、レース本戦では450kW（612PS）の出力を発生します。

ただしボディパネルの一部は変更されていると見え、前後フェンダーは大きく拡大されているようですね（テールランプやリアディフューザーの形状もかなり異なる）。

なお、ポルシェはこの718ケイマンGT4 eパフォーマンスを使用したレースを企画しているといい、実際にカスタマーカーとして販売する計画ももっているもよう。

ただし心配なのは「レースを走り切ることができるのか」ということですが、ポルシェによれば、一度満充電を行うとカレラカップの1レースに相当する30分間の”全開走行”ができるといい、そのラップタイムは現在カレラカップに使用されているレーシングカー、911GT3 CUPとほぼ同等と発表されています。

そして今回グッドウッドでは1,073馬力を開放する「フルパワー」で走ったそうですが、これだけのパフォーマンスを誇るのであれば「911GT3RS顔負け」というのも納得でもありますね。

なお、現在のところ、この718ケイマンGT4 eパフォーマンスがいつ発売されるのか、そして価格がどれくらいになるのかは一切不明。

しかし現実的なことを考えるならば、ポルシェはこの718ケイマンGT4 eパフォーマンスをもって「エレクトリックカーの走行性能はガソリン車に劣らない、もしくはそれ以上」ということを示したいはずで、それによって市販モデルの販売を加速させたいのだと思われ、となると（ガソリンエンジン搭載の）現行718ケイマンをエレクトリック化するよりは、（もともとピュアエレクトリックカーである）次世代718ケイマンをベースに競技用モデルを作ったほうがコストが安く（カスタマーチームもそのほうが維持費が安価にあがって助かる）プロモーションも効果的に進めることができそう。

となると実際の「ピュアエレクトリックケイマン」を使用したワンメイクレースにつき、次世代718ケイマンの発表にあわせて行われる可能性が高いんじゃないかとも考えています。

ポルシェ718ケイマン Eパフォーマンスがグッドウッドを走る動画はこちら

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参照：Porsche