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今年も開催、ポルシェ「レストアチャレンジ」。優勝者は僅差でダークブルーの1989年製911ターボ、例年になく接戦だったようだ

2022/09/10

今年も開催、ポルシェ「レストアチャレンジ」。優勝者は僅差でダークブルーの1989年製911ターボ、例年になく接戦だったようだ

| 必ずしも純正状態をキープする必要はなく、カスタムしても構わない |

参加車の中には911「サファリ」も混じっていたようだ

さて、アメリカのポルシェ法人が毎年開催している「ポルシェ・クラシック・レストア・チャレンジ」。

今年も滞りなく開催され、その勝者が「ダークブルーの1989年型911ターボに決定した」とアナウンスされています。

なお、この911ターボのレストアを担当したのは大手ポルシェディーラー、「チャンピオン・ポルシェ(フロリダ)」で、なんとこのチャンピオン・ポルシェはこのコンテストに参加したのがはじめてなのだそう。

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目的は「製造された時の状態に戻すこと」

なチャンピオン・ポルシェが今回のレストアにおいて目指したのは「いかにオリジナルの状態に戻すか」。

このポルシェ・クラシック・レストア・チャレンジは、「レストア」と名がつくものの、必ずしも製造時の仕様に忠実に仕上げる必要はなく、「美しければ」カスタムされていても問題はなく、しかしチャンピオン・ポルシェはカスタムよりも「元の状態」に戻すことを選んだということになりますね。

1989-Porsche-911-Turbo-Champion-Porsche-7

ちなみにこちらがレストア前の状態。

それほど状態が良くないようには見えないものの、エンジンやホイールが変更されていたり、オリジナルではない部分も数多くあったといいます。

1989-Porsche-911-Turbo-Champion-Porsche-6

そこでチャンピオン・ポルシェが思ったのは「前年のレストアをいくつか見るに、今年はさらにレベルが高くなることは間違いなく、ベストを尽くさなければならない」ということ。

そこで「ボルト1本にも手を抜かず、すべてのパーツをポルシェ・クラシックの新しい純正パーツに交換するかレストア」することにより、1989年の911ターボをオリジナルのファクトリービルドシート通りに忠実にレストアし、文字通り「33年前、工場にて完成したばかりの」状態へと仕上げています。

なお、この車両を選んだのは、Gボディ911の最終年という歴史的意義と、G50型5速MTを搭載していることだったといい、しかし33年の間にずいぶん改造が施されていたもよう。

上述のエンジン(3.4リッターに換装されていた)とホイールの他にも多くのカスタムが施されており、これらすべてを分解し、吟味し、交換もしくはレストアしていったわけですね。

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こちらはレストア前!

ボディカラーは元通りのK5ダークブルーに

そのレストアの過程では、塗装されたパーツの塗料は全て剥離され、パーツは再研磨のうえでもとどおりのカラーへとペイントされることとなっていますが、このボディカラーは「K5ダークブルー」という色であり、なかなか見ない色だと思います。

北米ポルシェ法人のポルシェクラシック・マネージャー、ジョナサン・シーバー氏によると「部品が不足していた車両をレストアし、もとどおりに仕上げたチャンピオン・ポルシェの努力は、ポルシェクラシックの目標である、すべてのクラシックポルシェモデルを走らせ続けるということを実証しています」とコメントしており、その仕上がりだけではなく、レストアにかける情熱も高く評価されたのかもしれませんね。

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こちらはレストア後!

今回の受賞に際し、チャンピオン・ポルシェは「今年の競争は確かに厳しく、素晴らしい作品がいくつもありました。ただ、競技者仲間とポルシェについて語り合い、皆の間に仲間意識さえ感じることができたのは素晴らしいことでした」と述べており、この大会に参加したことには大きな意義があったことも伺わせます。

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ちなみに勝敗は「僅差にて」決まったといい、最後まで競い合ったのはシカゴのポルシェ・エクスチェンジがレストアしたイエローの1996年型ポルシェ911カレラ4S(タイプ993)、ポルシェ・パームスプリングスが手がけたプラチナメタリックの1982年型ポルシェ911SC(タイプ930)だった、とのこと。

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開催風景を見てみると、思い思いのカスタムそしてレストアが施されたポルシェが揃っており、中にはマルティニカラーや・・・。

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内外装パープルというユニークな個体も。

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こちらは911「サファリ」。

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これは昔の純正工具?

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