| 新型ポルシェ・タイカン・ターボGTがテスラ・モデルSプレッドを下すことは間違いないさそうだ |
そして注目は「どれくらいリマック・ネヴェーラに近づくか」
さて、ポルシェとテスラはなにかと(タイカンの発表前から)小競り合いを繰り返しているという印象がありますが、実際にタイカンとモデルSはニュルブルクリンクにおいてそのタイムをお互いに更新しあうなど「抜きつ抜かれつ」といった状態が(少し前まで)続いています。
そしてそこへ現れたのがリマック・ネヴェーラで、デウス・エクス・マキナのごとく「EVにおけるニュルブルクリンク最速タイム」を大きく更新し、ここに天下が平定されたというのが現在の状況となっているわけですね。
-
テスラ・モデルSがニュルにて「EV最速」記録を更新!ポルシェ・タイカン・ターボSの記録を8秒短縮、そのタイムはエンツォフェラーリをも上回る【動画】
| さすがにポルシェの記録をここまで短縮するとなると、その実力を認めざるを得ない | テスラは現在、ドラッグレース、0-100km/h加速、サーキットにおいて「最速」の部類である さて、テスラがモデル ...
続きを見る
ポルシェは「タイカン・ターボGT」でどこまでタイムを短縮できるのか
そして今回目撃されたのが「タイカン・ターボGT(正式名称は発表されるまでわからない)」がニュルブルクリンクを疾走する姿ですが、動画を見るに「早送りしてるんじゃないか」というほどの凄まじさ。
参考までに、ポルシェ・タイカン・ターボSのニュルブルクリンクでのラップタイムは7分33秒35、テスラ・モデルSプレッドは7分25秒231、現在トップのリマック・ネヴェーラは7分5秒298。
-
リマックがネヴェーラにてニュル「EV」最速記録を更新。テスラ・モデルSプレッドのタイムを20秒短縮し、同時に記念限定モデル「タイムアタック」を発売
| もちろん、リマック・ネヴェーラが「ニュルブルクリンク最速」を記録することはわかっていたが | 今回のタイムはガソリン車含む市販車だと歴代17−21位に相当するタイム さて、今年6月にはテスラが「モ ...
続きを見る
現在ポルシェからは何ら発表がなく、よってこのタイカン・ターボGTがそれくらいのタイムでニュルブルクリンクを走り抜けたのかはわからないものの、動画の撮影者によれば「テスラ・モデルSプレッドのタイムよりも、リマック・ネヴェーラのタイムに近いようだ(おそらくは手動計測)」とのことで、ひとまずテスラ・モデルSプレッドを凌駕するタイムを記録するのは間違いなさそうです。
なお、ここ最近のポルシェは、そのモデルの正式発表前にプロトタイプを(ニュルブルクリンクで)走らせ、その記録を先に示すことで注目度を高めるという手法を採用しており、よってこのタイカン・ターボGTについても近いうちにその記録がアナウンスされるのかもしれません。
現時点ではこのタイカン・ターボGTのスペックについてはほぼ何もわかっておらず、外観だとフロントバンパー、サイドステップ、リアバンパーの形状が専用デザインとなり、テールにはウイングが取り付けられていることから大きく空力パッケージの改善があると考えて良さそうです。※ただ、EVという性格を考慮してのことなのか、意外と地味なエアロパッケージでもある
そしておそらく、その出力については(テスラやルシード、ほか中国勢へと対抗する意味でも)1,000馬力を超えてくるであろうと考えてよく、正式発表とともに公開されるであろうスペックにも期待がかかるところ。
なお、ポルシェは現在「シリコンバッテリー」の開発をサプライヤーとともに行っていると報じられており、同じく開発に参加しているメルセデス・ベンツは「EQG」にこれを積むとされています。
ポルシェにおいては「どのモデルにこのシリコンバッテリーを搭載するのか」明かされていないものの、このシリコンバッテリーは「満充電あたりの航続距離を20%伸ばせる」としているので、逆に考えると「航続距離そのままであれば、サイズ(容量)を20%縮小できる」ということになり、ポルシェはここで2,300kg以上もあるタイカンの軽量化を図ってくるかもしれない、と考えたりします。
-
ポルシェとメルセデス・ベンツが「シリコン負極採用」の新型バッテリーを自動車業界ではじめて導入!メルセデスではEQGに採用し、従来バッテリー比で航続距離20%アップ
| 一方でポルシェは高性能スポーツカーや限定モデルにこのバッテリーの採用を限定し、つまりは「かなり高価な」バッテリーとなりそうだ | ポルシェ、メルセデス・ベンツがこういったバッテリーに手を出すという ...
続きを見る
ちなみにですが、上述の通り現在ニュルブルクリンク最速のEVはリマック・ネヴェーラ。
ただしそのタイムはEV最速といえどもガソリン車最速には程遠く、1,914馬力を発生する数億円のハイパーカーにしては遅いんじゃないかという声も(このくらいのタイムであれば発表しないほうが良かったんじゃないかという意見もあるほど)。
-
【随時更新】ニュルブルクリンクのラップタイム最新版。ランキング100位まで、そして「SUV」「FF」「EV」「コンパクト」などカテゴリ別最速車を見てみよう
Mercedes-AMG この2年ほどでニュルブルクリンクのラップタイムは大きく短縮 ニュルブルクリンクにおける市販車のラップタイム「最新版」。 このランキングも当初「ベスト50」から始めるも、なんど ...
続きを見る
パワーの割にネヴェーラのタイムが伸びないのもやはり「重量」ということになりますが(ネヴェーラも2,300kgくらいある)、その意味でもポルシェは”パワーアップよりも軽量化”に注力してくるかもしれません。
そしてもし、ポルシェ・タイカン・ターボGTがネヴェーラのタイムに限りなく近づくようなことがあれば、「いったいリマック・ネヴェーラは何だったんだ・・・」ということになってしまう可能性もありそうですね(ガソリン車であれば、エンジンや軽量性によって価格をある程度正当化できる部分もあるが)。
ポルシェ・タイカン・ターボGTがニュルブルクリンクを走る動画はこちら
合わせて読みたい、ポルシェ・タイカン関連投稿
-
ポルシェ・タイカンがまたしてもギネス記録達成。今回は「EVとしてもっとも大きな高低差を走破した」。その差は約4,000メートル、中国からチベットへ
| ポルシェ・タイカンはこれまでにも様々なギネス記録を達成している | おそらくはこれからも記録に挑戦し続けるだろう さて、ポルシェは非常に「記録好き」な会社であり、これまでにもニュルブルクリンク最速 ...
続きを見る
-
ポルシェが「タイカン・レコード・ラン」にてタイ~シンガポール間を最も速く走り抜けたEVに認定。タイカンの電動パワートレーンの効率性、充電性能の高さが立証される
| 技術的に大きな進歩がない限り、この記録を破ることは難しいだろう | ポルシェ・タイカンは現時点でも様々な記録を持っている さて、ポルシェは今年で「スポーツカーメーカーとして歩みはじめてから75周年 ...
続きを見る
-
テスラ・モデルSがニュルにて「EV最速」記録を更新!ポルシェ・タイカン・ターボSの記録を8秒短縮、そのタイムはエンツォフェラーリをも上回る【動画】
| さすがにポルシェの記録をここまで短縮するとなると、その実力を認めざるを得ない | テスラは現在、ドラッグレース、0-100km/h加速、サーキットにおいて「最速」の部類である さて、テスラがモデル ...
続きを見る
参照:CarSpyMedia