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ポルシェで最も価値のあるクルマのひとつ「959」が窓を開けたまま、しかも車内にキーを置きっぱなしで路上駐車。「誰か盗んで」と言わんばかりの状態が目撃される

2023/10/06

ポルシェで最も価値のあるクルマのひとつ「959」が窓を開けたまま、しかも車内にキーを置きっぱなしで路上駐車。「誰か盗んで」と言わんばかりの状態が目撃される

| しかもこのポルシェ959は3台のみが現存するプロトタイプであり、もっとも軽量な最速仕様「F9」である |

おそらく、この状況を理解し説明できるものはいないだろう

さて、ポルシェが発売してきた市販車の中ではもっとも価値があり、そしてもっとエポックメイキングなモデルの1つ、「959」。

1986年に発売され、当時としては「未来」を感じさせるデバイスや制御であった「車速感応・調整式ショックアブソーバー、セルフレベリングサスペンション、ドライビングプログラム選択機能付き電子制御可変全輪駆動、ABS、タイヤ圧モニターシステム、トルクスプリット4WD」等の高度な、そして未来的なメカニズムを備えていたことで知られ、フェラーリF40と双璧をなす「当時最速のクルマ」です。

なお、フェラーリF40が「レーシングカー同様、不要なものをすべて削り取る」ことでその速さを成し遂げたのとは反対に、ポルシェ959は「電子デバイスや4WDなど、足してゆくことで」その速さを獲得したのは興味深いところ。

そしてそれらの技術はのちのポルシェの市販モデルへと引き継がれていますが、その意味でも「近代ポルシェの祖先」だと言える存在かもしれません。

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そのポルシェ959が「窓を開けっ放し」で路上に駐車

そんなポルシェ959、さらに希少なプロトタイプ(おそらくは2億円ほどの価値があるものと推測される)がなんとサンフランシスコの路上に駐車中(サンフランシスコはクルマの盗難が非常に多い街だとして有名である)。

このポルシェ959が駐車しているというだけでも驚きなのですが、なんとこの959のウインドウは下げられたままで、シート上にはキーが放置。

この状態となった理由を合理的に説明するのは難しく、(この画像が投稿された画像掲示板、レディットの)あるユーザーは「サンフランシスコは車上荒らしも多いので、多くのユーザーがウインドウを割られないように意図的に窓を開けて駐車している」と指摘し、またあるユーザーは「このポルシェ959のオーナーは、自分以外にこのクルマを運転できる人間がいないと確信しているのかもしれない」。

Porsche-959 (3)

加えて「このキーはポルシェ959のものではない」と指摘する人も見られ、しかしこのクルマはなにぶん「プロトタイプ」なので市販モデルと同様のキーを持たない可能性も。

ただ、仮にシート上のキーがこのクルマのものではないとしても、キーを放置する理由にはならず、まったくもって「理解が及ばない状況」です。

ただ、ポルシェファンであれば、このクルマが盗まれないよう、オーナーが戻ってくるまで見張っていたくなるのかもしれませんね(ぼくだったらそうするかもしれない)。

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このポルシェ959は3台しか現存しないプロトタイプ、さらに1台のみの軽量モデルの「F9」

なお、ポルシェは959の開発時に12台の試作車を製造し、各車両が「寒冷地テスト」「エアコンのテスト」「クラッシュテスト」「最高速テスト」「ハンドリングのテスト」「電装品テスト」などの目的をもって過酷な試験に供されており、生き残ったのはわずか3台(もしくは4台)だといわれます。

そしてこの個体は(ナンバープレートから判断して)最速・最軽量仕様の「F9」と呼ばれる個体で、通常の市販版959(コンフォート)に比較しても約200kg軽く仕上がっていることも判明ずみ。

元々の製造目的は「トランスミッションのテスト用」だとされますが、テールパイプ、ウイングなどに特異性が見られ、ヘッドライトウォッシャーも「非装備」という仕様を持つ特別な一台です。

Porsche-959 (2)

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こういった背景から見てこのポルシェ959は相場である2億円を超えて「プライスレス」だとも考えられますが、このクルマを普通に乗り、路上に駐車し、あまつさえ「窓を開けたままにしている」人がいるということに驚きを禁じえません。

参考までにですが、ぼくは最初のポルシェであるボクスターS(986)が納車された次の日にラーメンを食べに(ボクスターに乗って)行ったのですが、駐車場に停め店内に入った後も「クルマを盗まれるんじゃないか」とビクビクしてラーメンが喉を通らなかったことを思い出します(それまでのぼくの人生の中で、ボクスターSはぶっちぎりで高価な買い物でもあった)。

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参照:Reddit

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