ポルシェが新型911（992.2）を5月28日に発表。「パフォーマンスハイブリッド搭載、パワーが大幅に向上します。そうそう、ニュルのタイムも8.7秒短縮し7分16秒で周回します」

｜　新型ポルシェ911は今年一番の衝撃となる可能性が高そうだ　｜

恐るべきパワー、そして恐るべきビークルダイナミクスを備え、ライバルたちを圧倒するだろう

さて、ついにポルシェが（992世代のフェイスリフト版となる）新型911を5月28日に発表するとアナウンス。

あわせて中東にてテストを行う様子を収めた画像も公開していますが、注目すべきはニュルブルクリンクを7分16秒934で走行し、つまりはなんと従来モデル（911カレラS）比で8.7秒も速く走ること。※このタイムは、標準タイヤとオプションのウイングつきエアロキット装着車両によって達成されている

なお、正式発表前にニュルブルクリンクのラップタイムを公開するというのは最近のポルシェの「お約束」となりつつあるようですね。

新型ポルシェ911の外装は「小変更」、しかしその中身は大きく変わる

この驚異的なタイムの短縮を可能とするのは911初の「ハイブリッドパワートレーン」。

911および718シリーズのモデルライン担当副社長のフランク・モーザー氏によれば「当社のアイコンたる911の61年の歴史の中で、初めてハイブリッド駆動システムを公道走行用の911に搭載することになります。この革新的なパフォーマンスハイブリッドにより、911はさらにダイナミックになります」。

もちろん992世代の911後期にはハイブリッドモデルが登場することがわかっていたものの、噂では「911ターボ」「911GT2 RS」といった上位モデルに搭載されると言われており、その理由は「非常に複雑で高価だから」。

しかし今回のプレスリリースでは、ベーシックな「911カレラ」にもこれが搭載されることが判明しており（ガソリンエンジンオンリー版も残されるとは思うが、現時点では確かな情報はない）、ただしそのパワートレインの技術仕様とスペックについてはナゾのまま。

ポルシェはかねてより、911に搭載されるハイブリッドシステムについては「カイエンやパナメーラが使用するものとはまったく異る、モータースポーツ由来のシステムで、燃費向上のためではなくパフォーマンス向上のために使用する」とコメントしており、実際にプレスリリースでは「パフォーマンスハイブリッド」と呼称しています。

公開されたオフィシャルフォトを見ると、フロントバンパーとリヤバンパー、エンジンフード形状が変更されており、前後ランプのデザインもアップデートされるものと思われますが、ポルシェのテストドライバー、そしてブランドアンバサダーのイェルク・ベルクマイスター氏は911の最新バージョンについて「グリップ力が向上し、パワーが大幅に向上し、パフォーマンスハイブリッドの自発的な反応が大きな利点だ」と述べており、その変化は外観よりもその中身のほうが大きいということになりそうですね（とんでもなくパワーが向上している可能性が高い。911GT3のフロントサスペンションが911カレラ系にフィードバックされる可能性もある）。

新型ポルシェ911の発表は上述の通り5月28日、そしてワールドプレミアはポルシェの公式YouTubeチャンネルにて東部標準時午前9時に放送される予定であり、万難排して発表に備える必要がありそうです。

The first #Porsche 911 sports car for the road with a hybrid drive is in the starting blocks. Following an extensive development and testing programme, the new 911 with a performance-focused hybrid drive is ready for series production. More: https://t.co/72k8gGtMD3 pic.twitter.com/I0cVT961zL

— Porsche Newsroom (@PorscheNewsroom) May 13, 2024

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参照：Porsche