そのオプション価格1000万円以上、見る角度によって色味の変わるカラーシフト塗装を採用したポルシェ911ターボSが公開。オーダーしたのはイタリア高級ブランドのオーナー

｜　モチーフとなったのは過去に4台のみが作られた特別なポルシェ959　｜

近年、クルマにかけるカスタム費用は「天井知らず」である

さて、ポルシェには「通常オプションの範囲を超えてオーダーメイド仕様を作ることができる」サービス、ポルシェ エクスクルーシブ マヌファクトゥア ソンダーバーシュが存在しますが、今回はこのソンダーバーシュにてカスタムされた911ターボSがお披露目されています。

モチーフとなったのは1980年代後半に4台のみが製造された特別なポルシェ959のうちの1台で、ボディカラーは見る角度によって色味が変わるカラーシフト塗装「クロマフレア」。

ボディサイドにはハンドペイントによってストライプが入る

このボディカラーの名称は「アーバンバンブー」、そしてボディ側面にはロック グリーン メタリック、ジェット グリーン メタリック、アンスラサイト ブラウン メタリックの手塗りのストライプが施され、これはポルシェにとっては「かなり珍しい」仕様です（ポルシェは多くの場合、ストライプやグラフィックをペイントではなくデカールで再現している。918スパイダーでさえも）。

ちなみにこの「クロマフレア」はポルシェが毎年1色づつ追加しているとされ、しかしいずれもオプション価格は1000万円以上。

これまでにはパイソン グリーン、マジック マゼンタ、シフティング カーボン、エクスプローシブ ゴールドといったクロマフレアカラーが公開されていますが、今回の911ターボでは、このストライプに加え、ホイールにまでこのアーバンバンブーがペイントされていることが目新しい点だと思います。

「PORSCHE」文字はブラック、「911ターボS」文字はアーバンバンブー。

このボディカラーを引き立たせるべく、ブレーキキャリパーにはブラックが用いられ、そして塗装面積を最大化すべくドアミラーのベースやボディアンダーにもアーバンバンブーが用いられているようですね。

このポルシェ911ターボSのインテリアもまた特別だった

そしてここまで外装にコストが掛かっているからには「普通の内装」を持つはずもなく、ダッシュボードとドアパネルにはアイランド グリーンのクロスステッチが（手縫いで）施され・・・。

シートには（1980-1990年代のポルシェよろしく）スレートグレー、アガベグリーン、アイランドグリーンのインサートが採用されています。

サイドシルには「it's not jus a car（単なるクルマにとどまらない）」という文字。※ポルシェではこの部分に入れる文字を指定することが可能

アームレストには「PORSCHE」「エクスクルーシブ マヌファクトゥア」の文字。

ちなみにこの911ターボSはイタリアの高級ブランド、ラルスミアーニ（Larusmiani）のトップ、ジュリエルモ・ミアーニ氏が注文した車両だと紹介されていますが、当然のことながらそのカスタムコストについては「非公開」です。

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参照：Porsche