| ポルシェはこれまでにも数々のカスタムモデルを作ってきた |
ポルシェは通常オプションに加え、特別なオプションを車輌に反映させる「エクスクルーシブ・マヌファクトゥア」を持っていますが、今回はさらにエクスクルーシブ・マヌファクトゥアを超えるカスタムレベルを実現させる”Sonderwunsch(=ソンダーバーシュ、ドイツ語で「特別な願い」の意)”を復活させると発表。
これは1970年代に実施されていたものだそうですが、この復活によって、これまでにない「ファクトリーワンオフ」車輌の実現が可能となるわけですね。
現代は「カスタムの時代」
なお、現在スーパースポーツ、そしてプレミアムカーにおいては「ワンオフ」カスタムが非常に高い人気を得ています。
自動車においては、その黎明期(1930年代)において、車体とエンジンなどのドライブトレーンを自動車メーカーから購入し、その後に「上モノ」を自分の求める仕様にてコーチビルダーへと作らせて架装させることが一般的だったそうですが、現在はそれと同じく「オーダーメイド」が人気化しています。
マクラーレンはこの状況を指して「1930年代に逆戻りしたようだ」とも述べていますが、この「オーダーメイドブーム」のきっかけを作ったのもまたマクラーレンだと認識しています。
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ちなみにロールスロイスだとほぼ100%がオーダーメイド。
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ロールスロイス「カリナンを購入する顧客の100%がオーダーメイドだ。ファントムは99%がカスタムされ、我が社全体での1台あたり販売価格は4500万円を超える」
出荷台数も過去最高、従業員の数も過去最高に 米Bloombergが報じたところによると、今までに販売されたカリナンは「すべてカスタム」されている、とのこと。日本だとその価格は38,945,000円から ...
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フェラーリもVIP向けのワンオフモデルを製造することで知られますが、1台3億円以上だと言われ、非常に大きな利益を生むとも。
そして上述のロールスロイスにおいても「ワンオフビジネスは儲かる」とコメントしており、こちらに力を入れる方針を見せていますね。
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フェラーリのワンオフモデルを注文できるのは上位250人のVIPのみ。価格は3億円から、それでも納車されるまでには「5年待ち」
| ワンオフモデル製作依頼は増加傾向 | 現在フェラーリの車種構成について、F8トリブートや812スーパーファストが該当する「SPORT」、そしてGTC4 Lusso/GTC4 Lusso T、ポルト ...
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そのほかランボルギーニもSC20などのワンオフモデルをリリースしているほか・・・。
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| SC18から2年、「2台目の」スクアドラ・コルセによるワンオフモデル | さて、ランボルギーニが予告通りワンオフハイパーカー、SC20を正式発表。アヴェンタドールをベースとしながらも6.5リッター ...
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アストンマーティンもワンオフモデルを強化すると発表し、実際に「ヴィクター」を発表済み。
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え?これがアストンマーティン?超ワル顔、そしてアストン史上最も出力の高いMTワンオフモデル「Victor」発表
| このクルマがアストンマーティン公式とは信じがたい | アストンマーティンのパーソナリゼーション部門、「Q」が突如ロンドンにて開催されたコンクール・デレガンスの会場にてワンオフモデル「Victor( ...
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ポルシェもワンオフビジネスに参入
そこでポルシェについてですが、ポルシェのパーソナリゼーション・クラシック部門の責任者であるアレクサンダー・ファビグ氏によると「私たちは、自分の夢の車をポルシェの工場で実現することに特別な価値を見出し、ポルシェというブランドが自分のライフスタイルの一部となっているお客様に向けて、このサービスを提供しています」とコメント。
そしてこの新サービス「ソンダーバーシュ」についてはポルシェクラシック、ポルシェ・エクスクルーシブ・マヌファクトゥア、スタイルポルシェ・デザインとが協力して車輌を作り上げてゆくことになり、これまでにポルシェが提供してきたサービスに加え、様々なカスタムが可能となるわけですね。
これによってカスタムカラーはもちろんエクステリアラッピング、これまでにないカラーの再現や細かい部位のペイントなどが可能となるそうですが、今後に期待したいところです。
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なお、ポルシェ911「ターボS」はもともと顧客からのオーダーにて作ったものを市販化したものだといい、もしかするとワンオフにて再現した仕様が市販モデル向けのオプションに反映されることがあるかもしれませんね。
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ちなみにこのプロジェクトには「ポルシェクラシック」も関わっているというだけあって996世代の911や959に向けたパフォーマンスシャシーの提供、初代カイエン用のオフロード系パーツなどの提供も行なう、と発表しています。
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