Image:Singer Vehicle Design
| 相変わらずシンガー製ポルシェ911は「一見してわかる品質の高さ」を備えている |
今回のポルシェ911レストモッド「ターボスタディ」は比較的地味な部類でもある
さて、ポルシェ911のレストモッドともいえるシンガー・ヴィークル・デザイン。
もともとは964世代の911をベースに「レトロな」カスタムを行っていたものの、現在はそのレトロラインの受注を締め切り、「DLS」「ターボスタディ」「DLSターボ」といった新しい展開を行っています。
そして今回公式Facebookページで公開されたのが「ターボスタディ」最新作ですが、もちろんベースは964、そしてこれを930ターボ風に「再解釈」しているわけですね。
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シンガー・ヴィークル・デザインによるポルシェ911「ターボスタディ」最新作はこんな仕様を持っている
今回公開されたシンガー・ヴィークル・デザインによるポルシェ911「ターボスタディ」最新作のボディカラーはオークグリーンメタリックで、これはポルシェ一族が好んだカラーとしても知られ、今でも「911らしいカラー」として多くのファンに認識されており、根強い人気を誇るボディカラーでもありますね。
ボディワークはカーボンファイバー製、そして930ターボを強く想起させるワイドフェンダーに「ホエールテール」ウイングを備え・・・。
搭載されるエンジンは3.8リッター・フラットシックス・ツインターボ(可変ジオメトリを採用)、しかし出力は非公開。
なお、ターボスタディはある意味で「過去を踏まえた未来志向」のレストモッドであり、よってこれまでのレトロラインとは異なってエンジンルーム内は「レザーではなくカーボンファイバー」によってトリミングがなされます。
シンガー・ヴィークル・デザインによるポルシェ911「ターボスタディ」最新作はこんな内装を持っている
「未来志向」はインテリアにも現れており、シートは12方向に電動にて調整が可能な機構を備え、現代風のデザインで「立体的」に。
カーペットはオリーブグリーン、ダッシュボードもオリーブグリーンのレザーとベロアで覆われ、インサートにはウッドが用いられているようですね(930ターボのキャラクターである、豪華で快適な”グランドツーリング性能を誇るスポーツカー”を意識しているのだと思われる)。
ドアインナーパネルやシートの一部にはシンガー・ヴィークル・デザインが得意とする「ウーブン(編み込み)レザー」が使用されています。
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