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ポルシェCEOが断言。次世代ガソリンSUVは「アウディのポルシェバージョンではなく、真のポルシェ」。2年の開発期間を投じ「ポルシェの乗り味」を実現

| ポルシェは急遽「予定外の新型SUV」開発を余儀なくされ、あらたな困難に立ち向かうことに |

おそらくはポルシェCEOの言う通り、それは「紛れもないポルシェ」となるであろう

電気自動車(EV)シフトが加速する中、ポルシェファンに朗報となりそうな報道。

ポルシェのマイケル・ライターズCEOが2028年頃に投入予定の次世代ガソリンエンジン搭載SUV(マカン後継モデル)につき、「アウディのバッジエンジニアリングではなく、真のポルシェになる」と強い決意を表明することに。

サイバーセキュリティ規制の影響で欧州での販売を終了した初代マカン。

しかしマカンサイズの過ガソリンエンジン搭載SUVを望む声は想定よりも遥かに多く、よってポルシェは「予定外にて」マカンの後継的位置づけの内燃機関を持つSUVを投入することとしたのですが、「計画外」だけあってゼロベースで開発するとコストと時間が「異常に」かかってしまい、よってポルシェはアウディQ5と車体を共有することでこのマカン後継モデルを開発し、スピーディーに市場へと投入する道を選択したわけですね。

ただ、このアウディQ5は「前輪駆動ベース」なので、一部ファンからは「大丈夫か・・・」という声が上がっていたというのが”これまでの事情”です。

アウディQ5スポーツバックのリヤ(グリーン)、静止状態

Image:Audi

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しかしながらマイケル・ライタースCEOは「アウディとベースを共有するものの、ポルシェ独自のテクノロジーと走りの質感を追求するために約2年の開発期間を投じる」と述べ、その結果として「それは正真正銘のポルシェになる」というコメントを発したというのが今回の報道です。

そしてポルシェはQ5のプラットフォームを使用するに際し、アウディに対して巨額のライセンス料を支払うこととなりますが、そうまでして守り抜く「内燃機関の未来」について考えてみましょう。

【この記事の要点まとめ】

  • 次世代ガソリンSUV(マカン後継)は2028年発売予定
  • アウディQ5のプラットフォームを使用するが、ポルシェ独自の技術を多数投入
  • ポルシェはアウディに対し、複数の共同開発モデルのために10億ユーロ(約1,600億円)を投資
  • カイエン超えの「3列シート超大型SUV」もガソリン車として先行発売される可能性
ポルシェ・マカンのステアリングホイール

10億ユーロの投資と「真のポルシェ」への拘り

ポルシェはアウディに対し、プラットフォーム使用等のライセンス料として10億ユーロという巨額の支払い行うとも報じられ、しかしこれはマカン後継という一つのモデルのためではなく、将来の複数のプロジェクト(718シリーズのEV化や新型SUVなど)を含めた包括的な提携なのだそう。

そしてなぜ、既存のアウディのプラットフォームがあるのに、発売まで「2年も」時間がかかるのか?ライターズCEOはその理由をこう語っています。

「これが真のポルシェであることを確実にする必要があります。それには、このクルマに搭載される新しい製品内容、実体、そしてテクノロジーが必要です。工業化と製品化には相応の時間が必要なのです」

これはいかにも「エンジニア出身」の同氏らしいコメントでもあり、つまり乗り味やハンドリング、インターフェースにおいて、「アウディとは全く別物の体験」を構築することに妥協しない姿勢を示しているわけですね。

ポルシェ・マカンのモデルカー(1/43)


車種概要・スペックと将来のラインナップ

次世代モデルは、現在のEV版マカンと並行して販売される「ガソリン車の柱」となることが期待されていますが、「マカン」の名はEV専用になるとされ、よって内燃機関を積むマカン後継モデルは「別の名前」を名乗ることとなるもよう。

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ポルシェの新型車・開発ロードマップ予測

ポルシェはこのマカン後継モデルの他にもいくつかのニューモデルを計画しており、わかっている範囲だと以下のとおりです。

モデル予想される特徴登場時期(予測)
次世代ガソリンSUVマカン後継。Q5ベースだがポルシェ専用チューン。2028年頃
3列シート超大型SUVカイエンの上位。当初EVだった予定をICE先行に変更か。未定
新型ハイパーカー911を超えるフラッグシップ。現在検討中。未定
718 Boxster/CaymanEV化に加え、ICEモデル継続の可能性も浮上。近日
ポルシェ・マカンのサイド(ブルー、停止状態)
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中国市場の苦境とICEへの回帰

ポルシェがICE(内燃機関)モデルへの再コミットを強めている背景には、世界的なEV需要の鈍化、特に中国市場での苦戦があり・・・。

  • 中国での現状: 現地の安価なEV勢に押され、ポルシェの販売シェアが低下。
  • 戦略の転換: 「エモーショナルで高級なハイエンドICEモデル」には依然として強い需要があり、そこにリソースを集中させることでブランドの独自性を維持する狙い
  • 重要性: マカンクラスのSUVは、ポルシェにとって世界で最も販売ボリュームを稼ぐ最重要セグメント。ここを「単なる実用車」にせず、「真のポルシェ」として仕上げることが生き残りの鍵となる

結論:ポルシェの魂はガソリンエンジンと共に

「ポルシェはポルシェであること」に妥協しない。このCEOの言葉からは、たとえ他社とプラットフォームを共有しても、最終的な製品には独自の魂を吹き込むという強い自負が感じられます。

2028年の新型SUV登場、そして検討されている新型ハイパーカー。

ポルシェは電動化の旗を振りつつも、ファンの期待に応える「ガソリン車の灯」を消すつもりはないようですね。

ポルシェ・マカンのフロントフードとエンブレム(天保山/ナナガン)


豆知識:「バッジエンジニアリング」とは?

今回否定された「リバッジ(バッジエンジニアリングとも)」とは、中身がほぼ同じクルマをブランド名とバッジだけ変えて販売することを指しています(GR86とスバルBRZのようなイメージ)。

  • メリット: 開発コストを劇的に抑えられる
  • ポルシェの流儀: ポルシェはこれを昔から嫌っており、かつての「914」や「924」での経験から、どんなにベースが他社製であっても、ポルシェの基準(ハンドリング、ブレーキ、エンジンの吹け上がり)に達するまで徹底的に作り直すのが伝統となっている
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