| 標準モデルに比べると前後バンパー、サイドステップ、ルーフスポイラー、マフラーエンドが大型化 |
フォルクスワーゲンは「ゴルフ8」を秋に発表する見込みですが、「通常版」ゴルフについてはそのプロトタイプが何度か目撃されています。
そして今回スパイフォトが公開されたのはそのホットモデル「GTI」とみられるプロトタイプ。
画像を見るに、標準モデルとなるゴルフ8に比較して、より大きな開口部を持つフロントバンパー、横方向に張り出したサイドステップ、サイズアップしたルーフスポイラー、専用デザインのリアバンパーそして左右二本出しの大径エキゾーストパイプを持つことがわかります。
フォルクスワーゲンは「ゴルフだけは外すことができない」
VWゴルフは今回のフルモデルチェンジにて、「8代目」へと移行。
フォルクスワーゲンによると「これまで、41秒に1台の割合で売れている」とのことで、文字通りフォルクスワーゲンの屋台骨を支えるモデルでもありますね。
そんなゴルフなので、フォルクスワーゲンとしては「モデルチェンジに失敗すると会社が揺らぐ」ことになり、とにかく”絶対に外せない”のがゴルフのモデルチェンジ。
実際に現行「ゴルフ7」へのモデルチェンジに際しても、フォルクスワーゲンはグループの持てる限りの技術力を投入。
世界最大規模の生産量を誇るというスケールメリットを活かして絶対に他社に真似できない装備や機能、品質を持つクルマを作り上げています。
そのため、モデルチェンジ直前にもかかわらず、並み居る新型車を抑えて「欧州では、最も売れたクルマ」に輝いているほど(445,754台が売れている)。
VWがゴルフ8発表の秒読み開始?これまでのゴルフを振り返るコンテンツを公開。「ゴルフは1974年の誕生以来、41秒に1台の割合で売れている」
なお、「モデル末期にかかわらず売れている」理由の一つとしては、もちろん性能が優れるとうことのほか、「デザインが大きく変わらない」ということが関係しているのかも。
たとえばポルシェ911についても「モデル末期になるにつれ、販売が増加する」傾向があり、こちらもやはりモデルチェンジしてもデザインが変わらない、つまり「いつ買っても安心」という心理が働くのかもしれません。
ゴルフGTIはFF最強モデルとしての素質十分
そして今回のゴルフGTIですが、イメージとしては「フラッシュサーフェス化が進んだ」。
つまり現行モデルのように、あまり凸凹していないということで、これはちょっと意外なところ。
というのも、アウディ含むフォルクスワーゲングループでは、スポーティモデルになればなるほど付加物によってアグレッシブさを意識してきたと認識しており、しかしその方向性が変更される、ということですね。
なお、これは先般フルモデルチェンジを受けたポルシェ911も同じ傾向を持ち、つまりフラッシュサーフェス化が進んでいるということになりますが、とにかくVWグループは今後「段差をなくす」方向に動いてゆくのかもしれません。
ただ、一見してゴルフGTIだとわかるようなデザインも多数盛り込まれるはずで、そこは十分期待でき、かつ期待を裏切らないところだと考えています。
次期ゴルフGTIについては、そのデザイン同様、パワートレインについても大きな変更はないと見られ、2リッター4気筒ターボエンジンを継続採用し、しかし「多少の」パワーアップもあると考えられ、おそらくは300馬力へと到達する可能性が大。
そしてもっとも大きな変化は「インテリア」。
メーターからダッシュボードにかけてのデザインが大きく変わり、操作系やスイッチ類の配置についてもドラスティックな変更を受けることになりそうです。
VIA:Motor1