フォルクスワーゲンが中国での2016年における販売状況を公開。
これによるとアウディ、シュコダまで含めた総販売台数は過去最高の398万台。
2015年比だと+12.2%増という二桁増という好成績となっています。
この数字には現地の合弁企業、上海フォルクスワーゲン(上海大衆、上海汽車=SAICとの合弁)と一汽フォルクスワーゲン(第一汽車=FAWとの合弁)とも含まれるようですが、先日発表された「全世界の販売台数」にもこの合弁の台数が含まれるかどうかは不明。
※フォルクスワーゲン=大衆の車、という意味なので中国でVWには漢字で「大衆」が当てられている
ただし関連企業ということで統計には含まれると考えられ、そうなるとVWの40%程度は中国での販売が占めるということになり、これは相当な比率であると考えられます。
VWは中国への進出が他メーカーに比べると早く、そのぶん他メーカーをリードしていますが、「チャイナリスク」という観点では他メーカーよりも大きな爆弾を抱えている、と言っても良いでしょう。
なお、この「398万台」のうち、じつに380万台が現地生産とのことで、中国市場の大きさをまざまざと見せつけられる印象ではあります。
VWが中国に最大のバッテリー工場を建設する模様。
これは中国政府の後押しもあってのことだそうですが、中国はEV販売では非常に大きな重要性を占めると予想されることからもVWが決断したものと思われます。
他の国でバッテリーを生産して中国にバッテリーを輸入するとそのぶん関税がかかり高価になるので、それを回避する狙いがあるのでしょうね。
なおVWアウディグループは2025年には200-300万台規模のEV販売を計画しており、2030年にはラインナップ全てをEVもしくはハイブリッド化する計画。
「グループで」ということはポルシェやランボルギーニも含まれるということを意味し、その頃にはランボルギーニもEVもしくはハイブリッドになる、と考えて良さそうです。
なお今回建設される中国工場で生産されるバッテリーがVWアウディグループすべてに採用されるかどうかは不明ですが、さすがにポルシェやベントレー、ランボルギーニはこれを拒否すると見られ、欧州で生産されるものを使用するのでは、と考えています。
ポルシェのバッテリーがどこの製造なのかは不明ですが、ポルシェの工場で生産するバッテリーだと信頼性が高そうですね。