| マツダはこのプロジェクトに参加している? |
「アバルト124 GT4」だとされるプロトタイプのスパイビデオ。
走行しているのはモンツァ・サーキットで、車両の方はフロントバンパー、カナード、ルーバー付きフロントフェンダー、大型サイドステップ、リアオーバーフェンダー、巨大なリアウイング、延長されたリアフード、そしてやっぱり巨大なリアデフューザーを装着。
動画では豪快なサウンドとともに相当なハイペースで走行する様がわかります。
2019年からGT4チャンピオンシップに参戦か
動画はユーチューバー、MattyB727氏によって公開されたもので、動画のキャプションによれば「アルファロメオ4Cの1.8リッターターボを380馬力にチューンして載せている」「2019年4月にスタートするイタリアンGPチャンピオンシップに参戦」とのこと。
なお、ここでぼくが疑問に思うのは、このクルマの開発はどこが行なっているのか?ということ。
ご存知の通り市販モデルのフィアット124、アバルト124スパイダーはマツダNDロードスターとの兄弟車。
そしてそれらの開発はほぼすべてマツダが行なったとされており、フィアット/アバルト側が関与したのは「こんな風にして」という要望だけで、マツダがそれに応じた車を開発し、それを確認したフィアット/アバルトがそのまま発売したと報じられています。
つまりエンジニアリング的にフィアット/アバルトは124の開発に携わっていないということになり、その状況でフィアットがレーシングカーを開発できるのか?というのはちょっとした疑問。
なお、これが改造範囲が大きなクラスであれば別ですが、比較的改造範囲が限定されているGT4クラスにおいて「その車両を開発していない」フィアット/アバルトがレース用車両を仕上げるのは非効率的で、もしかするとマツダが噛んでいるんじゃないか、と思ったり。
マツダはすでに「コストさえ気にしなければ」アバルト124スパイダーのような素晴らしいクルマをつくることができると証明したことになりますが、その流れでGT4車両も開発し、できればそのノウハウをロードスターにも反映させてくれればいいなあ、とは思います。
なお、GT4は最近盛り上がっているクラスで、ポルシェ・ケイマン、シボレー・カマロ、アウディR8、アルピーヌA110、アストンマーティン・ヴァンテージ、マクラーレン570GT等が参戦もしくは参戦予定。
今回の車両を見るとエアロパッケージには相当に注力されているようで、ハードトップですら「ロングルーフ化」されていることがわかります。
それでは動画を見てみよう
こちらがアバルト124スパイダーGT4がアグレッシブな走りを見せる動画、「NEW Abarth 124 GT4 Racecar Mule Spied Testing at Monza Circuit! - 380HP Alfa 4C Engine Powered!」。