| まさかこんな美しいボディカラーを持つ個体が存在していたとは |
アルファロメオ8Cが同社の歴史に残る名車であることは疑う余地がない
さて、わずか500台のみが製造されたアルファロメオ8CスパイダーがRMサザビーズ主催によるオークションに登場予定。
ボディカラーはブルー・チェレステ、ソフトトップはレッド、インテリアもレッドという非常に珍しいカラーコンビネーションを持っており、これまでに見たことがない色合いを持つ一台です。
アルファロメオ8Cスパイダーは「世界で最も美しいスパイダー」
アルファロメオ8Cスパイダーは2003に発表された8Cコンセプトの市販そしてオープンモデルであり、2007年に発表された8Cクーペの1年後に市場へと投入されています。
そのスタイルは往年のアルファロメオ製レーシングカーを彷彿とさせるもので、当時個性を欠きつつあったアルファロメオにあって、その復活を感じさせる存在ということで大きな注目を集めたモデルでもありますね。
そしてスタイリングだけではなく、4.7リッターV8という大排気量マルチシリンダーエンジンの搭載も大きなトピックであり、トランスミッションは「フラッピー・パドル」と呼ばれる6速ロボタイズド・トランスミッション。
これによって0−100km/h加速4.4秒、最高速度290km/hという眼を見張るべきパフォーマンスを持っていたことも特筆に値します。
ブレーキディスクはカーボンセラミック、ブレーキキャリパーはシルバー、そしてその上にはレッドで「Alfaromeo」の文字。
ホイールはエレガントなチタンカラーを採用しているようですね。
車両の組み立ては同じグループに属するマセラティにて行われていますが、細部に至るまで上質な仕上げがなされており、8Cが単に「スペックを追求しただけのスポーツカー」ではないということもわかります(こういった細部へのこだわりが、後々の価値を高めるのだと思う)。
生産台数は8Cクーペ、8Cスパイダーともに500台に限定されており、当時のアルファロメオCEO、ルカ・デ・メオ氏によれば「おそらく現在生産されている中で世界で最も美しいスパイダー」。
そしてそのコメントが「自画自賛」ではなく、客観的に見て「正しい」ということが画像からもわかりますね。
アルファロメオ8Cスパイダーのインテリアはこうなっている
なお、「世界で最も美しい」のはそのエクステリアだけではなく、インテリアもまた同じ。
ダッシュボードやカーペットはブラック仕上げとなっており、シートやドアインナーパネルの中央はレッドです。
そして使用されるレザーはポルトローナ・フラウ製。
ショルダーサポート部にはアルファロメオのマークが刺繍され、シート中央は編み込みレザーが使用されています。
ドアインナーパネルはマット仕上げのカーボンファイバー製。
ペダル類はアルミニウム、そして金属調の加飾がアクセントとして用いられます。
センターコンソールには質感の高いスイッチ類。
シフトスイッチパネルはカーボンファイバー製。
メーターリングはおそらくアルミニウム製かと思われます。
このアルファロメオ8Cスパイダーは2010年6月に生産が完了した個体だと紹介されており、走行距離は現在に至るまでわずか828km。
バッテリーチャージャー、メモリアルブック、取扱説明書、額装入りの写真、ガーメントバッグ2つ、ムゼオ・ストリコ・アルファロメオのプロダクションシート、ソフトトップルーフのアクセサリー類が付属します。
コンディションは新車同様だと考えてよく、そして非常に希少なカラーを持つということを鑑みるに、これまた「記録的な」価格にて落札されるかもしれませんね。
ちなみにアルファロメオは「2023年にスーパーカーを発表する」とも言われており、もしかすると8C同様にマセラティとタッグを組む可能性が囁かれていて、これが実現するとなると、MC20をベースにしたハイパフォーマンスモデルとなる可能性もありそうですね。
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参照:RM Sotheby’s