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こんなコンセプトカーもあった。スプレッドウインググリル採用、スバルのスポーツカー「B11S」

2017/02/09

2003年のジュネーブ・モーターショーで発表されたスバルのコンセプトカー、B11S。
水平対向6気筒/3リッターツインターボエンジンは400馬力を発生し、もちろんAWDとなります(トランスミッションは5MT)。
見ての通り「4ドアクーペ」となりますが、これは発表時期を考えると(2003年に発売された)マツダRX-8同様、2ドアスポーツカーに対する北米の高額な保険料を回避するために「後部ドアを形式的に装備した」パッケージングと考えて良さそうですね。

当時はスポーツカーの保険料が高騰し、日産フェアレディZやトヨタ・スープラが北米から撤退したのもそれが理由、と当時は報じられており、しかし今北米では比較的クーペの人気が高いようで、何らかの変化あったのかもしれません。

話を戻してスバルB11Sですが、これは開放感を味わえる「フロステッド・グラス・ルーフ」が一つの特徴。
当時のスバルによるとこの車は「グラン・ユーティリティ・ツーリズモ」とされ、大人四人とその荷物を載せることができる実用性を持つ、とされていますね。

なおグリルのデザインを見るとスバルR2との類似性が見られ、おそらくこのコンセプトカーはアンドレアス・ザパティナス氏のデザインであろうことがわかります。
アンドレアス・ザパティナス氏はフィアット・バルケッタのデザイナーとして有名で、その他アルファロメオやフィアット各車のデザインに関与。
特に個性的とされるクーペ・フィアットのデザインにも参加していますね。

その後2002年にアンドレアス・ザパティナス氏はスバルに入社しますが、上述のR2、B9トライベッカ、インプレッサをリリース。
このおにぎりっぽいグリル形状「スプレッドウインググリル」が当時のスバルの特徴で、これを中心にデザインアイデンテティを確立しようとしていたこともわかります。
なお、このスプレッドウインググリルについてはアンドレアス・ザパティナス氏が退社した2006年以降の新型車には使用されておらず、スバルの「黒歴史」を象徴するものではないか、とぼくは考えています。

VIA:Motor1

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